200719(火)

自動車のエンジンオイル講座(1)

自動車のエンジン内部を流れるエンジンオイル。
ズバリ!!皆さんはどのようにエンジンオイルを選択されていますか?

  カー用品店? ガソリンスタンド? 整備工場? 

クルマと、環境問題に興味のある方は是非一度ご覧下さいませ。。。


自動車の心臓部エンジン。エンジン内部を潤滑するエンジンオイル。
人間に例えるなら、心臓から体内へ循環される血液の様な存在。
これから連載するエンジンオイル講座で、初歩的な話からマニア?!オタク?!レベルまでの内容で、これからの購入時の予備知識、選択のポイントとしてご覧下さいませ。m(__)m

エンジンオイルを体の血液に例えましたが、血液の汚れ、ホルモンのバランスが悪くなると体に悪影響を及ぼし病気になりますね?
エンジンオイルはオイルフィルターで不純物を取り除き、汚れ(性能低下も含む)ていては、エンジン内部の外観では判断付かない故障に繋がります。

規則正しい生活習慣(体質等は別ですが…)で、未然に防止する事が出来ます。同じ意味合いになりますが、やはりエンジンに取っても定期的なオイル交換が最重要課題です。


【オイル劣化のメカニズム】
長期間使用したオイルは、添加剤の低下、熱・空気による酸化,水分等の混入物による汚れ、等が起きてベースオイルが劣化していきます。

劣化が進むと、オイルがドロドロになりオイルの潤滑がされにくい状態になり、金属の異常磨耗と『スラッジ』が内部廻りに堆積してしまうため、故障を引き起こす原因となってします。劣化したオイルを使い続けると、エンジン性能ダウンや燃費の悪化だけではなく、『エンジンブロー = 故障』に結びついてしまいます。
 
その為、エンジンオイルを定期的に交換することでトラブル防止する事が出来ますが、問題はエンジンオイル交換のタイミング。一般的には走行距離による交換が原則ですが、使用条件(例えば、サーキット走行毎に交換。3,000kmで交換。5,000kmで交換。『ロングライフオイル』なら10,000kmで交換。など)や使用オイルや感覚、一般論や店員さんのアドバイスなどによってその目安は様々で、走行条件が皆さんバラバラでエンジンにとって理想な選択とは言えません。

自動車メーカーマニュアル等に書いてあるエンジンオイルの交換サイクルが10,000kmというのが一般的になっています。世間一般では3,000~5,000km交換といわれている中で、自動車メーカーマニュアルの10,000kmは意外に思われるかもしれませんが、現在販売されるエンジンオイルで自動車走行基準である『10・15モード』での走行をした場合は、10,000kmは使用出来ます。これは走行基準で使用した場合の距離です。
(自動車のカタログに載っていますね!)

皆さんの普段の使用環境とした場合、十勝管内の皆さんは主な交通手段としてクルマを使用しますが、例えば通勤や街乗りのみ。とした場合に、エンジンが完全に暖まらない状態での使用が多い場合には、エンジン内部に結露した水分が抜けきれず、エンジンオイルの種類によってはエンジンが暖まりきって使用している時よりも、冷えている時の『スラッジ』(汚れ)が多く発生してしまうことがあります。(エンジン内部の空気中の水分が、エンジンが冷えた時に内部に結露されます。例えるなら窓ガラスの結露と同じ状況がエンジン内部で起こります。)
この状況が頻繁に繰り返される場合には、走行基準値以外の部分に辺ります。


数値的には通勤のみなど距離を走らないクルマの場合でも、使用条件によっては知らず知らずの内にオイル劣化を進めてしまいます。

オイル劣化は、徐々に進行するため一般的にはなかなか判断するところが難しい部分です。そこで、一般的に距離を目安にオイル交換という形態になった理由です。エンジンオイルの知識のある方は、オイルの汚れや油圧メーターやエンジンのフィーリングで判断するのも方法ですが、やはりオイル劣化を成分の分析無しで判断する方法は難しい問題といえます。

続く…。



『ロングライフオイル』
ロングライフオイルの定義はありません。謳い文句に過ぎませんが、事実上オイルメーカー各社が使用している単語なので、後に当方で考える詳細を書きます。

『スラッジ』
燃焼室から出るガス(ブローバイガス=燃焼されなかった燃料や、燃えた燃焼ガスなど)でエンジンオイル(洗浄効果がある)には溶けない成分で、とても頑固な汚れです。
一昔前は、マフラーから大気中に放出されていましたが、環境問題(排ガス規制)から、エンジン内部で循環される装置により再燃焼させています。このガスが、エンジンオイルと化学反応を起こして、エンジンオイルの成分を劣化してスラッジが出来上がります。

『10モード走行』
1)20秒間アイドリング
2)7秒で20Km/hまで加速
3)20Km/hで15秒間走行
4)7秒で減速停止
5)16秒間アイドリング
6)14秒間で40Km/hまで加速
7)40Km/hで15秒間走行
8)・・・・
9)・・・・ 続く

『15モード走行』
1)65秒間アイドリング
2)18秒で50Km/hまで加速
3)50Km/hで12秒走行
4)4秒で40Km/hまで減速
5)40Km/hで4秒走行
6)16秒で60Km/hまで加速
7)60Km/hで10秒走行
8)11秒で70Km/hまで加速
9)70Km/hで10秒走行
10)・・・・
11)・・・・続く

オイルの話題から外れますが…
自動車メーカーは、カタログ上の燃費を表記する為、10・15モード走行基準テストはエンジンにとって最良の温度環境で計測を行います。世界で注目される燃費の数値が、メーカーやクルマの性能を表す数値にも繋がり、結果として販売台数にも影響を及ぼします。
この為、カタログ数値と実際の使用環境での燃費の差が発生する訳で、あくまで目安の基準数値です。






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