2013211(月)

円高・円安は政策介入等

円高・円安は政策介入等

 前回、円高でインフレとなり、途中で上げ止まりしている。変な現象で、どうも関税や賃金抑制が原因のようだと述べました。
 そこで、改めて調べ直して見ました。まず、消費者物価指数ですが、1998年まで上昇し、それ以降は減少。為替レートは1995年まで円高が進み、それ以降は円安・円高を繰り返しながら推移し、2009年からさらに円高。一方、輸入状況は1996年30兆円から2008年には79兆円に増加し、2009年に50兆円に落ち込むものの2011年には60兆円までに戻っていました。
 2009年は政権交代された年ですよね。こうして見ると、どうも政策介入等によって円高・円安が誘導され、景気回復が促されている感がしますよね。しかし、市場開放による輸入増加が内外価格差を生み、市場競争を熾烈化させ、賃金抑制で購買力を失わせることになり、長引くデフレ・不景気を招いているようですね。
 又、輸入関税は60兆円の輸入に対して8千億円程度です。わずか1%ちょっとです。高関税セクターはあるもの、どうも国内価格を押し上げる原因とは言えないようですね。考えが浅はかでした。
 と言うことで、今、差し迫っているのは円安誘導やインフレターゲットではなく景気を回復することで、その鍵は国民生活にあって、生活の負担を吸収する政策(賃金、社会福祉等)を進めていくことではないでしょうか?






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