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2011419(火) 20:26

『球状船首』ってなんだ?

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今日は久しぶりの、‘うんちく’です。

上の写真、船の最前方をみてください。赤く突き出た部分が『球状船首(バルバスバウ)』です。・・写真をみると、あ~これね!と思う方もいるでしょう。

ここに波動砲の発射口?・・が隠されているわけではありません。

日本では、戦艦『大和』(う~ん、と言うより宇宙戦艦『ヤマト』と言う人も多いかな~・・)で有名になった、球状船首(バルバス・バウ)、、これは、船首喫水線下(水面より下の部分)を球状に突き出し、造波抵抗と呼ばれる、船を前進する力を邪魔する波を打ち消す船首形状です。

これはどういう原理かと言うと、船首で発生する波の一つ先で同じ波形の波をわざと発生させ、その波がマイナスの位相となる部分を本来の船首が起こす波の発生する場所にあわせる・・・

すると理科で習った『波の干渉』の原理で波が波を打ち消すという現象が起こります。

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うまく波が消されるとその抵抗がなくなり、船はより少ないエネルギーで海を進む事が出来るわけです。


日本では、戦艦『大和』が最初に、球状艦首(バルバス・バウ)を採用したと記憶する人が多いようですが、実はそれ以前の航空母艦『翔鶴』がこれを採用し最高速力34ノット(時速約63km/h)を記録したとされています。最も機関の出力が16万馬力と『大和』を上回るものであった事も速力をアップさせた要因でしたが、球状船首も有効であると実証された瞬間だった事でしょう。


下は、その航空母艦『翔鶴』のプラモデルです。(営業!)


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新金型で製造された、最近のフジミ新製品にみられる、1/350並みの精密再現が自慢のキットです。エッチングパーツ、木甲板もアフターパーツで用意。リリースされて間もないですが、評価が高いプラモデルキットです。


球状船首の話に戻りますが、現在は、砕氷船や、波浪海域を航行しなければならない船など、一部の船を除いてほとんどがこの球状船首を採用しています。

港に出かけたときは、是非、船の前のほうの水面近くを注意して見てくださいね。


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船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

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