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STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)

2012523(水) 17:08

模型紀行・・津軽の韋駄天・・ナッチャンワールド

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久々の模型紀行。今日は青森港フェリーターミナル内に展示の模型『ナッチャン・ワールド』です。

『ナッチャン・ワールド』といえば『ナッチャン・レラ』とともに津軽海峡・青函航路に突如出現!一斉を風靡した高速フェリー。

原油高と引き波による減速運行の要請から当初の利用が見込めず、惜しまれつつも航路から撤退という運命を辿ってしまいました。

しかしながら、その高速運行性能はぬきんでて優れたもので、有事の際の自衛隊車両と隊員の輸送船として白羽の矢が立てられています。

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特徴的な船体が目を引く『ナッチャン・ワールド』。

この船を建造したのは、オーストラリアのインキャット社の造船所。同社はウェーブ・ピアーサーと呼ばれる胴体を双胴化、三胴船化して海面に接する部分を極端に細くする船型で世界的に支持を集め、ヨーロッパなどを中心に成功を収めています。

その船が、日本に上陸とあって地元は沸き立ったのですが、昨今の燃料事情がそれを許さなかったようです。

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船尾のウォータージェットノズル。

『ナッチャンワールド』は、推進の方式もウォータージェットと呼ばれる前方から海水を吸い込み後に向かって噴射する方式が採用されていて、高速運行の助けになっています。

このサイズの大きな船であれば従来はスクリュープロペラによることが多かっただけに、『ナッチャンワールド』が水を後に噴射して進むさまは豪快でした。

現在はこの船尾に戦車などの重量物の乗降に耐えられるランプウエイ(乗降装置)が新たに設けられています。

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『ナッチャンレラ』・『ナッチャンワールド』で目を楽しませてくれたのが、楽しい海の仲間達の絵。絵を描いた子の愛称がなっちゃんで船名にもナッチャンが冠せられることになったそうです。

こんな試みがまた採用されると船の旅も楽しくなりますね。

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高性能の実力派でありながら活躍の場を失ってしまったナッチャンですが、また活躍できる日がやってくると良いと思わずにはいられない優秀船でした。

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現役時代、函館を出港する『ナッチャン・ワールド』
このあと波しぶきを上げて青森へと向かいました。

ナッチャン・ワールド: 総トン数10,712トン  全長112m 全幅30.5m

今日は模型紀行津軽海峡に鳴り物入りで現れた高速フェリー『ナッチャン・ワールド』模型でした。




模型作品・店内で展示中・・お客様製作の模型作品を店内で展示しています。



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