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20121020(土) 09:55

日本最後の航空母艦・・最も重要な任務を任された船

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太平洋戦争も終盤という1944年秋、呉で完成した一隻の航空母艦がありました。

それが今回とりあげる、日本海軍航空母艦『葛城(かつらぎ)』です。

今日はホビーコーナーから、アオシマより発売の日本海軍航空母艦『葛城』から、この空母についてのお話です。

『葛城』は日本で最後に作られた航空母艦でした。

先にあったミッドウェー海戦で、日本海軍の主力空母の多くを失った日本海軍。

『葛城』は、先の海戦で失った空母戦力を補うため、短工期で建造出来るよう設計された中型の空母・雲龍型の3番艦でした。

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係船状態の『葛城』

当時の日本の現状からは、驚異的な速さと言える、2年に未たない短工期で完成した『葛城』でしたが、完成時には戦局も悪化、搭載する航空機はもはやありませんでした。そればかりか、この船を航海させる燃料すら調達に困る有様でした。

そのため『葛城』は、呉で長らく係船されることとなります。

『葛城』に施されていた迷彩は、洋上にあって効果があるものであったため、沿岸に係船されていた空母にとってそれは何の役にも立たなかったといいます。

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『葛城』の迷彩・・(キット完成図から)

島陰に長期係船される事となった『葛城』は、その後、飛行甲板上に家屋を模した小屋を建てたり、道路を描いたりと、島の一部に見せかける偽装を施し敵の目をごまかしました。

それでも終戦間近の呉軍港空襲では攻撃を受け、甲板上は被弾して中破状態で終戦を迎えます。

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復員船時代の『葛城』

呉軍港空襲で傷を負った『葛城』でしたが、幸いな事に、機関(エンジン)他の運行に関わる機構へのダメージは少なく、空母姿のまま、すぐに戦地に取り残された兵士の復員事業に投入されます。

復員船としての『葛城』の姿は、空襲で凹凸が出来た飛行甲板はそのままだったといいますが、舷側に日の丸を描き、戦時では見られないもう一つの顔を見せていました。

空母としての高速航行性能を買われた『葛城』は、長距離の航海を強いられる南方からの復員事業に従事しました。

この間『葛城』は、1年間に8航海(往復)、延べ5万人近い人々を、家族のもとへと送り届けました。

復員船としては最大の船だった『葛城』、戦時に活躍の場がありませんでしたが、最後に最も重要な任務に就いた船として人々の記憶に焼きついたということです。

『葛城』は終戦翌年の1946年に任務を解かれ解体されました。

今日は戦後に活躍の場を持った日本最後の航空母艦『葛城』のお話でした。

紹介キット・・アオシマ 1/700 ウォーターライン 日本海軍航空母艦『葛城』 ¥2940(当店売価)

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