お金持ちの人でもそうでない人でも、「節約」という言葉には敏感です。お金に余裕が無ければ尚更ですが、余裕があったとしても「無駄な出費」を最小限に抑えて、必要な部分に充てたいと考えるもの。そう思わないのなら「お金に余裕がある」ではなく「お金にルーズ」である可能性が高いです。
そうは言っても、まず何から始めればいいの?という方も多いはず。外食を控えて自炊する回数を増やす?普段使っているおののグレードを下げて安いもので我慢する?もちろんそれらも重要です。しかし最初にするべきことがある。それは収支の「見える化」をすること。
簡単に言ってしまえば「節約したいならまず家計簿をつけるべき」ということ。頭の中でだいたいの収入と支出はわかっているから家計簿なんてあまり必要ないし、面倒だからやっていないという方が大半でしょう。しかし、お金の出入りを記録してみると、自分がイメージしていたものと結構違うことがわかります。
一番やってはいけないのは「なんとなく節約」をしてしまうこと。自分がどの部分に多く使っていて、どの部分にもっとお金を掛けるべきなのかわかっていない状態で、すなわち家計簿をつけずに「なんとなく」お金の管理をしている状態で、「出費を減らさなきゃ!」と言って節約を試みても効果は薄いでしょう。
例えば、ある人が毎月の出費をあと10,000円減らしたいとします。その人の食費は月20,000円、交際費は月50,000円だったとします。自炊の回数を多くするよう心がけているため食費を比較的少なめに抑えられていますが、ここでこの人は「節約のためにもっと食費を減らさなきゃ!」と考えたとします。交際費の減額には目を向けません。しかし食費は既に抑えられるところまで抑えられているので、節約しようとしてもできる余地が少なく、効果が薄いのです。もしこの人がお金の管理を「目に見える」形で行っているとすると、交際費が食費に対して多すぎることに気がつき、そちらの節約を工夫することを思いつくでしょう。そしてその場合なら(もちろん人によりますが)交際費を月50,000円→40,000円にするのは、食費を月20,000円→10,000円にすることより簡単ですので、効果が高いのです。
このように、自分の経済状況を「目に見える形で」整理するのは、その後の方針を決めるために必要不可欠なことなのです。今ではスマホで家計簿をつけるアプリなどもたくさんありますので、机に座ってノートを開いて、といった必要もありません。これを機に、「なんとなく」でお金の管理をするのはやめにしましょう。
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