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201632(水) 21:37

ユビキタス・コンピューティング

コメント
みなさん (ノ)ω(ヾ)コンバン…ヽ(○'∀`○)ノワァ♪

お友達が なんとフィーバークイーン2と

これがあったんですよ~





いや 面白いな これだら ガンガン遊べそうだw


さて ユビキタス・コンピューティングらよ


社会を支えるインフラとして、さまざまな場面で私たちの生活を便利にしてくれています。いわゆるユビキタス・コンピューティングも急速に拡大しています。どこにいてもネットに接続し、いつでも、どんな情報にでもアクセスできるのが当たり前になりつつあります。

例えば、GPSや基地局の情報と合わせて居場所を判別し、スマートフォンなどに、その場所周辺の店やスポットの情報を自動的に表示してくれたりします。自転車でツーリングに出かけ、知らない場所でも、必要な情報を取得して便利に使っている人も増えていると思います。

電波や無線の技術とGPS技術などを組み合わせ、位置情報を使ったサービスはいろいろあります。子供に専用の携帯端末を持たせ、親が居場所を地図上で確認出来たり、必要なら会話も出来る端末など、当たり前のように売られており、もはや珍しいものではありません。

こうした技術は、子供だけでなく高齢者の見守りにも使えますし、クルマの盗難を見守るようなサービスも可能です。すでにクルマが盗まれた時に現在位置を確認したり、警備員が現場に駆けつけるようなサービスが警備会社などから提供されています。


そんなご時勢ですから、この“SpyBike”(http://www.integratedtrackers.com/GPSTrack/)が登場するのも驚くことではありません。イギリスの会社の製品ですが、自転車のステムキャップの位置に装着しておけば、自転車の位置をGPSなどで把握できる追跡装置です。盗難に遭った際、即座に愛車の位置をスマホなどを使って地図上で確かめることが出来ます。

どこかに駐輪して離れている間、自転車の移動を検知すると、ショートメッセージを使って、ケータイやスマートフォンに通報してくれます。本体はステアリングチューブの中に装着されていますが、ステムキャップは普通のものに見えるようデザインされています。

異常を感知すると周期的に位置情報を発信するようプログラムされており、専用のサイトで愛車の行方をリアルタイムに追跡することが出来ます。この追跡サービスは無料で提供されています。必要なのは、このキットの代金と、自分の国でサービスされている携帯端末用のSIM(適合するもの)とその契約だけです。









ます。でも、わずかなデータ量なので少ない料金で済むはずです。常に通信するわけではないので、国によってはプリペイドのSIMを使えば安い金額で運用できるとしています。

これまでの盗難対策と言えば、チェーンロックやU字ロックなど、盗まれないようにするものがほとんどでした。チェーンが切断されたり、ロックが破壊されて盗まれてしまうこともありますが、少しでも盗まれにくくするしか方法は無く、施錠してあっても盗まれてしまえば、どうしようもありませんでした。

後は、せいぜい警察に盗難届けを出すくらいしかありません。自転車盗の件数や優先順位を考えれば、見つけてくれると期待するほうが無理というものです。偶然放置されているのが発見されたり、職質などで、たまたま防犯登録の番号が合うなどして、見つかる可能性がないとは言いませんが、ほとんど望み薄です。




高価なスポーツバイクを選んで盗み、パラパラにしてパーツをネットオークションなどで売りさばくような窃盗犯もいます。自分で探し回ったとしても、そのまま間抜けな犯人が乗っているとは限らないので、発見は期待できないのが実際のところだと思います。

しかし、この“SpyBike”を使えば、盗まれたらすぐに居場所を表示させ、追跡して犯人を突き止められる可能性があります。盗まれた自転車を取り戻せる可能性があるということで、画期的なサービスと言えるでしょう。これまでの防犯グッズとは一線を画すものです。

機器の代金と、多少の通信料金はかかりますが、サイクリストにとっては心強い味方となる可能性があります。普通の人の場合、たかが自転車に、と思う人もあるかも知れませんが、中にはクルマが買えるくらいの価格のスポーツバイクに乗っている人もいます。







値段は別としても、愛車を盗まれたくないサイクリストにとっては福音となる可能性があります。日本でも使えるものならば、使ってみたいと考えるサイクリストは少なくないはずです。しかし話は、そう単純ではありません。せっかくの技術、機器なのですが、実は法律的な壁が存在するのです。

動画にあるように、盗まれた愛車を追跡し、隙を見て奪還する、あるいは放置してあるのを勝手に乗って帰ると、その行為が違法となる可能性が高いのです。自分の所有物を取り戻す行為が違法と言われると、戸惑う人も多いと思いますが、立派な犯罪に問われる可能性があります。

これは、法律用語で自力救済と言います。法律上、盗まれたものを自分で奪い返すのは自力救済に当たるとして許されていません。逆に罰せられます。自転車の所有権は自分にあっても、盗まれて、一時的に他の誰かに占有されている状態、事実上、その誰かの支配下に置かれている状態にあるとみなされるのです。



その他人が占有している自転車は他人の財物とみなされるので、勝手に持ち帰れば窃盗罪です。まことに納得のいかない話ですが、それが法律なのです。正式に盗まれた自転車を取り戻すには、法的な手続きを踏んで、つまり裁判などを経て取り戻さなければならないのです。

もし、盗まれた自転車を自分で取り返すことを認めたら、つまり自力救済を容認してしまうと、力が正義ということになってしまいます。一方的な主張によって奪ったり、奪い返したり出来る、つまり力があるほうが正義ということになってしまうという考え方なのです。

自分のものだと奪い返そうとしたら、理不尽にも犯人も自分のものだと主張したとします。事実は自分のものでも、双方が権利を主張した場合、そのまま当事者同士で解決するのは、力がある方ということになってしまいかねません。例えるなら、自分が「のび太」で、窃盗犯が「ジャイアン」のような場合もあります(笑)。











そのため、権利の所在の判断や執行などは裁判所によってなされるべきとされているわけです。もし自力救済が認められたら、実力行使を請け負って力づくで取り戻すような組織がはびこるなど、社会秩序の維持が難しくなるという考えから、例え自分が正しくても勝手に取り返せないのです。

まさに自転車が盗まれようとしている時に、その場で自転車を取り戻そうというのは、自分の権利を守るための正当防衛として自力救済にはなりません。しかし、後から発見して取り返そうとすると、自力救済になる可能性が高いのです。すなわち、この“SpyBike”を持っていても取り返せないわけです。

実際問題として、膨大な数の自転車盗が起きている中で、“SpyBike”で犯人を発見して、いちいち法的手続きをとるというのも現実的ではありません。見つかったのは幸運ですが、手間がかかりますし、時間も費用もかかるでしょう。警察も裁判所も、もっと重大な事件に手が回らなくなってしまいかねません。

SpyBike, www.integratedtrackers.comもし、この機器で追跡し、盗まれた自転車を発見した場合は、警察に通報し、お巡りさんに現場に来てもらうのが現実的な対応ということになるでしょうか。件数が多くなると、当初は警察も大変だと思いますが、これが抑止力となって、自転車盗が減る可能性があります。

警察は、その場で窃盗を確認し、犯人の送検とは別に、所有者がいちいち裁判などに関わることなく取り戻せるようにして欲しいものです。自転車は窃盗の証拠品となるかも知れませんが、出来ればその場で、無理なら、なるべく速やかに返還するなどの対応がとられれば、こうした機器を取り付けておくメリットも増します。

こうした簡便な方法をとるのに、何らかの立法措置が必要なのか、あるいは現行法の枠内で便宜的な処理が出来るのかは、私にはよくわかりません。ただ、自転車盗が非常に多い現状で、また自転車盗が青少年の非行の入り口になっていると指摘される中、現実的な措置をとって抑止するのは社会的にもプラスになるはずです。

今後、こうした自転車用の機器が登場しても、法律面がネックになる可能性があります。往々にして、法律や社会的な制度は、情報通信技術の進歩、社会の変化のスピードに追いつかないのが現実ですが、警察や他の関係者は、せっかくの技術を、なるべく速やかに社会のために役立てられる体制をつくってほしいと思います。
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