2016年3月3日(木)に日本テレビ系列で放送された「あのニュースで得する人損する人」の「バタコやんのパン工房」というコーナーの中で、「バタコやん流ベーグルのレシピ・作り方」が紹介されていました。
「バタコやんのパン工房」は、従来の作り方・レシピでは発酵などの工程の関係でどうしても調理時間がかかってしまいがちのパン作りを、ちょっとした小技やアレンジレシピによって短時間で済ませてしまう方法をレクチャーしているコーナー。
これまで、あっという間に作れるフォンダンショコラの作り方や、フライパンで焼き上げるパンのレシピ、ホットケーキミックスの性質をうまく利用したクロワッサンレシピなどが取り上げられていきました。どれもこれも目をむくほど素晴らしいアイデアのレシピで非常に参考になりました。
役立つ時短パンレシピをレクチャーしてくれるバタコやんの正体は、女性お笑い芸人で、「シンクロック」というコンビで主に大阪を中心に活躍している吉田結衣さん♪
吉田さんは比類ないほどのパン好きで、食べるのも作るのも大好きという方。そのパンへの愛情はかなりのもので、パンに関する広範な知識(パンの技能はもちろんのこと、歴史なども)を持っていないと所持できない「パンシェルジュ2級」という資格を持っているほどです!
そんなバタコさんが今回披露してくれたのは、ベーグルをたった30分で作れるというスペシャルレシピ♪
いろんなパンが世の中にはありますが、とりわけ作るのに時間がかかることで有名なのがベーグルですよね。生地を作り、それを茹でたり焼いたりして作るベーグルですが、とにかくべらぼうに時間がかかってしまうのが難点中の難点。
普通は2時間半ほどかかるベーグルが、わずか30分でできてしまうというのは、時短とか裏技とかを通り越して、もはや神業の域ですね!
このスピードレシピを可能にしているのは、コンビニなどで普通に売られているおかゆ。なんとありふれたおかゆを使うことで、時間のかかるベーグルが瞬く間に作れちゃうんです。
番組内では、この「バタコやん流スピードベーグルレシピ」が詳しく紹介されており、うまく作るための注意点やポイントが丁寧に解説されていました。
以下、番組内で紹介されたこれらの情報を簡単にまとめました。家で簡単にベーグル作りを体験してみたい方はぜひチャレンジしてみてください♪
バタコやん流スピードベーグルレシピ・作り方
必要な材料は次のとおり。
強力粉180g、おかゆ125g、ドライイースト2g、砂糖小さじ2、塩ひとつまみ、オリーブオイル小さじ1、ハチミツ大さじ2。
調理過程は全部で5つに分けられます。
ステップ1 材料を混ぜる
レトルトのおかゆに砂糖、ドライイーストを加え、よく混ぜます。
で、この混ぜたものを電子レンジで温めます。600Wで30秒ほど温め、人肌ぐらいまで温度を上げます。ドライイーストを加えて温めると、イースト菌が活発に働くようになり、一気に発酵が進んでくれるんです。
さらにおかゆにはデンプンが含まれています。イースト菌を働かせるためには糖質が必要なので、さらに発酵がスムーズに進んでくれるとのこと。
続いて強力粉を入れたボウルに、塩を入れ、そこに先ほどの温め終えたおかゆを加え入れ、合わせます。
さらにオリーブオイルを入れます。オリーブオイルの風味によって、イースト菌の独特の香りがかき消されるので、ぐんと食べやすくなります。
で、これをひとまとまりになるようによく手でこねます。まとまったらOK。
ステップ2 生地をこねる
続いて生地をこねていきます。
こねる際のポイントは、しっかりと伸ばしてあげる点。これで焼き上げた際のモチモチ感の有無が決まってくるので、非常に重要な工程。
さらに生地を叩きつけて衝撃を与えます。これにより、さらに弾力感がアップします!
ステップ3 パンの形にする
次いで、こねた生地を4等分にカットします。
カットしたものを麺棒やサランラップなどで伸ばしていきます。伸ばした後にナンの形になるように、生地を円錐状にしてから伸ばすようにします。
ナン状に伸ばした生地を、三つ折りにします。で、くるっと曲げ、細い方を大きい口の中に入れ、生地をまとめます。
最後に中心の穴に親指を入れ、おにぎりを作るように握れば、ベーグルの形の完成です。
ステップ4 生地を茹でる
お湯にハチミツを入れ、これで先の生地を30秒茹でます。30秒経過したらすばやく取り出します。
茹でることにより、表面をコーティングしていきます。
これにより、焼いても膨らみにくくなるとのこと。膨らみにくくなる一方、内側は膨らみたがっています。この外からの圧と中からの圧で、ムチムチの密度の濃いパン=ベーグルができるとのこと。
また、ハチミツを入れるのもポイント。
これによって生地の表面にツヤを生むことができ、デコボコになりません。まるでパン屋さんで売られているようなツヤツヤ&ツルツルの状態になってくれます♪
ステップ5 オーブンで焼く
あらかじめ200℃で余熱しておいたオーブンに、すぐに茹でた生地を入れます。
あとは200℃のオーブンで18分ほど焼き上げれば、モチモチおいしいスピードベーグルの完成です!
茹でたあとすぐにオーブンに入れるのがこの工程のポイント。
放っておくと、生地がデコボコになってしまうので、とにかく茹で上がったら、すぐにオーブンに入れるようにしましょう。
おかゆを巧みに使ったスピードレシピは、さすがバタコやんという感じでしたね~。賢い!
ちなみに早く作れるからといって、味の方が大味になっているということはありません。ベーグルらしいモチモチ食感はしっかりと生み出せており、甘みもしっかりと感じられるとのこと。
実はパンのモチモチ感の正体は、強力粉に含まれるアミロペクチンの粘り成分なんですが、おかゆにもこのアミロペクチンが含まれているため、おかゆはベーグル作りに最適の食材と言えるんです!
さいごに
以上、番組内で紹介された「バタコやんのスピードベーグルレシピ・作り方」の簡単なまとめでした。
毎度のことですが、手軽さとおいしさを兼ね備えたレシピはすばらしいですよね~♪ 今回もバタコやんの賢さが随所に光る印象的なレシピでした。
2時間以上かかるベーグル作りが30分で済むなら、これなら試してみようかって気になりますよね。
特別なパン作りの道具も必要ないので、ぜひとも興味を惹かれた方は、トライしてみてください!
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