建設業界の今後を考えるにあたり、建設業界の現状や新分野への進出を考えたい。
長引く不況、2008年の通年倒産件数は1万5646件。その中で4467件とダントツのトップになった業界が「建設業界」である。
今ももちろん逆風に立たされている業界が建設業界なのである。
建設業界の今後はどうなっていくのか?
経営者は、これからの建設業界についての先行きに不安を感じている。ある経営者からは、新分野への参入も視野に入れて、これからの建設業を見ていかないといけないという声も出始めている。
ではなぜ、建設業界がこんなに厳しい現状であるのか?
公共工事の大幅な削減・建築確認申請の厳格化で多数の工事が遅滞凍結となった影響もある。建設投資の金額を見ても、2000年66.1兆円だった建設投資額は2010年には48.9兆円になり、今後2020年には41兆円になると予測することができる。
この大幅な縮小、様々な要因が建設業界の冬の時代を続けている要因である。
しかし、建設業が全くなくなってしまうのかと言われれば答えはノーだ。建設業が今後全くなくなってしまうことはないのである。
中小の建設会社が淘汰される業界再編は回避できないが、経営基盤の強化がされていれば今後も本業のみでの経営もできると考えられる。
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