2016年3月15日(火)にテレビ朝日系列で放送された「林修の今でしょ!講座」は、「春の豪華3時間スペシャル」でした。食、健康、歴史などさまざまな視点から魅力的な講座が行われていました。
いろいろな講座が行われた中のひとつに、「甘酒」にスポットライトを当てた講座がありました。
甘酒といえば、日本人が昔から好んで飲んでいる伝統的な甘味飲料のひとつ。まさに日本人にとっては切り離せない飲料で、特に冬場の寒い時期なんかには温めて飲むのが定番ですよね♪
温めた甘酒は体を芯から温めてくれるのはもちろんのこと、独特の甘みが体の疲れを取ってくれるような感じがして、冬になるとたまらなく欲しくなりますよね~。私の場合、よくおばあちゃんが作ってくれました。
そんなおいしくて魅力的な甘酒ですが、今回の「林修の今でしょ!講座」は甘酒の味ではなく、健康というちょっと違った角度から、甘酒の魅力に迫っていました!
実はただ単においしいという感想で終わってしまうには惜しいほど、甘酒にはとんでもない健康効果が秘められているんです。
含まれている栄養素の豊富さからして非常に優秀で、「飲む点滴」とも呼ばれているんだとか♪
番組内では、甘酒が持っている栄養素、期待される健康効果、効果的な摂取方法・飲み方などが詳しくレクチャーされていました。
以下、その内容を簡単にまとめましたので、健康意識の高い方はぜひ参考にしてみてください!
ちなみに甘酒に関する情報をレクチャーしてくれたのは、芝大門いまづクリニック院長・今津嘉宏先生です
甘酒とは
甘酒は、「飲む点滴」と呼ばれています。
その由縁は、甘酒に入っている主な栄養素。甘酒には、ビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖などがたくさん含まれており、まるで点滴を打っているのと同じような感じだから、飲む点滴と呼ばれているんだとか。
加えて甘酒は体に吸収されやすいという性質もあるため、身体にはすこぶる良いんだとか♪
甘酒に期待される健康効果
栄養満点の甘酒ですが、具体的にはどんな健康効果が期待できるのか。その点も番組内では丁寧に解説されていました。
◆睡眠の質を上げる
清酒酵母の入った酒粕の甘酒は、質の良い睡眠をとるうえで有効だと考えられています。
清酒酵母というのがポイントで、これは深い眠りを作ってくれる脳内物質「アデノシン」を活性化させる働きがあると言われているため、科学的にも質のいい睡眠のために「清酒酵母の入った酒粕の甘酒」は有効だということができるんです。
研究データによると、質の良い睡眠時間(身体が完全に休息している状態)を10~20パーセントほど増やすことが可能とのこと。
質の良い睡眠ができれば、高いリフレッシュ効果が見込めますし、記憶の整理整頓が進む上、成長ホルモンが分泌して体の修復が適切に行われるし、免疫力もあがるので、まさに体にとっては良いこと尽くめです!
飲むタイミングが非常に重要で、寝る1~2時間前に、コップ1杯(200cc)程度飲むと良いとのこと。
◆血圧の上昇を抑える
続いて2つ目の期待される健康効果が、血圧の上昇を抑える、というもの。
ペプチドの入った米麹の甘酒には、血圧の上昇を抑えてくれる効果が期待できます。
米麹の甘酒の中に含まれるペプチドには、高血圧の引き金になっている悪い酵素とホルモンの結びつきをブロックし、血圧の上昇を防いでくれる効果があるんです。
おすすめの飲み方は、皮ごとすりおろした生姜と合わせて飲むという摂取方法。
生姜の皮には、「ジンゲロン」という成分が含まれており、これには利尿作用があり、尿とともに塩分を体外へ排出することができます。
なので甘酒と生姜を合わせれば、より一層血圧の上昇を抑える効果が期待できるというわけです。
血圧を上げるホルモンは日中によく働くので、飲むタイミングとしては朝がベストとのこと。
◆目の下のクマの改善
現在研究の段階ではあるものの、甘酒に含まれる成分には、目の下のクマを改善させる効果が期待できることが近年わかってきました。
甘酒を飲むと血流が改善するので、その効果で目の下のクマも改善されるのではないか、と考えられているとのこと。
そもそも目の下にクマができるのは、睡眠不足などで血流の流れが悪くなることが原因。加えて目の下の皮膚は非常に薄いため、その流れが悪くなったことがわかりやすいという要因もあります。
◆免疫力アップ
米麹の甘酒は、お米を麹菌によって発酵させたものなので、非常に豊富な善玉菌を含んでいます。
なので、腸内環境の改善につながり、免疫力アップを期待できます。
人間の体内にいる免疫細胞の約60%は腸にいるといわれています。甘酒を摂ると、腸に集中している免疫細胞を一気に活性化させることができるというわけ。
甘酒での免疫力アップの効果を試すなら、まずは1週間継続して飲んでみて、様子見するのが良いとのこと。便通がよくなったり、体温が上がってきたりすると、効果が出ている証です。
◆肌荒れ予防
先に書いたとおり、米麹の甘酒には善玉菌が超豊富。
そもそも腸内で悪玉菌の割合が増えてしまうと、活性酸素が発生し、これは肌のシミやニキビといった肌荒れの原因になってしまいます。なので、元凶である悪玉菌の割合を減らすことができれば、肌荒れも予防できるというわけです。
そこで心強い味方になってくれるのが、米麹の甘酒に含まれている豊富な善玉菌。甘酒を摂取することで、腸内の善玉菌の割合を増やすことができ、肌荒れの予防効果が期待できます!
おすすめの飲み方としては、イソフラボンがたっぷり入った豆乳と合わせて飲むという摂取方法。
大豆イソフラボンは抗酸化物質で、活性酸素をやっつけてくれる働きを持っているので、甘酒との相性は抜群に良いとのこと。
甘酒と豆乳をそれぞれ1:1の割合で混ぜればOKです。
さいごに
以上、番組内で紹介された「甘酒に期待できる健康効果」の簡単なまとめでした。
さすが飲む点滴という異名を持つだけはあるな、という健康効果の数々でしたね~♪ 魅力的過ぎて、すぐにでも飲みたくなりました(笑)。
健康的な毎日を送りたい方は、ぜひ甘酒ライフを始めてみてください!