災害時、守るべきはパソコン? それともデータ?
私はデータだ。仕事の書類はもちろん、淡い恋のメモリーや青春の1ページ、愛犬のしっぽから写真にいたるまで、そのすべてがデータになってHDD内に眠っている。ちまちまバックアップを取ってはいるが、なかなか追いつかないため、今すぐに災害に見舞われたら、避難よりもデータ保護を優先してしまいそうで空恐ろしい。
いうまでもないことだが、もっとも大切なのはこまめなバックアップだ。しかし、パソコンが壊れてしまっては、災害時の情報収集にも支障が出る。そこで今回は、大地震などの災害からパソコンやデータを守る策を考えてみたい。
まず必要になるのは、PCを机に固定する「耐震ストッパー」だろう。
アルミの金具が一般的だが、机を傷つけたくない場合は粘着ゴムでパソコン本体とディスプレイを机に固定する。震度7まで想定している商品も多いので、安心を買うつもりで採用しておこう。
こちらはAmazonなどで、「耐震」「PC」のキーワードで検索すれば複数ヒットする。環境に合わせて選んでみてほしい。
落下の心配が軽減されると、今度は上からの衝撃が気になってくる。そこで登場するのが「家具転倒防止用」の突っ張り棒だ。
背の高い家具を固定するものだが、使い方を誤ると転倒を防ぐはずのアイテムが“てこ”となって家具を倒したり、天井を破壊することもあるという。
15mmほどの板を天井側に挟んで突っ張り棒を設置するのがポイント。製品によって設置方法や必要個数が異なるので、説明書には必ず目を通しておこう。
その他、災害時に役立つアイテムを記しておく。 ■耐火・防水BOX…火災時、スプリンクラー作動時にバックアップデータを守る
■アルミシート…火災時の防水、断熱に
■無停電電源供給装置(UPS)…突然の停電対策に
災害時に役立つといえば、グッズではないが今年8月から提供が開始された「Google防災マップ」にも注目しておきたい。Googleは発生中の災害情報を提供する「Google災害情報マップ」があるが、新マップは事前に知っておけば防災に役立つ情報を提供。
東京都が協力する「東京都防災情報」と、NTT東日本の協力による「公衆電話・特設公衆電話(東日本)」を公開している。
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