十勝ヒュッテのツララ どうして出来る? 1/25/2021
私にとって初めての十勝の冬なので いくつか不思議なことに遭遇している。最近 ヒュッテの屋根から
ツララがニョキニョキと生えて1メートルに達するのもあった。ツララをしげしげと見たことなど30年はなかったと思う。そこで
ツララの出来方を考えてみた。
ツララが出来るのは 屋根面が温まって
雪が融け 水が屋根から落ちる途中に外気で冷却・凍結するためだろう。しかしどこでも出来るわけではなく
屋根の構造にも関係しているようだ。
いつもの場所(写真上)から屋根の積雪を見ると
ヒュッテ(15センチ)と物置(30センチ)で差がある。これはヒュッテの屋根で約15センチが融けたことになる。またツララはヒュッテだけに出来て(写真下) 北側では少ないのに南側では多くて南東側では1メートル超まで成長した。
ヒュッテと物置の屋根で勾配は多少違うが 仕上げは全く同じで防水シートの上にアスファルトシングルを張ってある。ただし ヒュッテではその下に30mmのスタイロ断熱材があるので この
断熱材の有無が積雪やツララの差の原因になっているようだ。
屋根面で雪が融ける理由は二つありそうで
昼間の日光と室内からの熱だろう。十勝地方の冬は晴れの日が多いので 外気温がマイナスでも屋根面の温度がプラスになることはある。断熱材が下にあれば屋根面の温度はより上がるので これがヒュッテで融雪が多い理由だろう。
もう一つの可能性は
ストーブによる室温の上昇だが ツララはストーブの反対側(南側)で多いので さほどの影響はないのかも知れない。また 日光が室内に差し込むと室温が上がるのは確かだ。
このキャビンでは壁と床が二重断熱なのに 屋根はスタイロのみの一重断熱で気になっていた。夏の具合も見たうえで
あらわしトラス(むき出しのトラス構造で天井裏がない)の美観を損なわないように屋根裏断熱を追加することを考えたい。その場合は融雪の量とツララの伸びは今よりも多くなるのかもしれない。また楽しみが一つ増えた。