コレクション(4) 北米シカのツノ 3/5/2021
このエゾシカの角はどこで拾ったの?とよく聞かれるが 実は北米シカの角(アントラー)だ。頭蓋の一部が付いているので自然に落ちた角でないことは確かだ。
1990年頃にアメリカ西部アイダホ州のSun Valleyというリゾート地で仕事があり 関連行事がコロンビア川の支流Salmon川でのラフティングだった。その帰り道 「田舎のぽつんと一軒家」のような雑貨屋兼モーテルで 外壁一面にたくさんのシカの角が飾られているのを発見した(地名Ketchum)。車を止めて中に入り これいくら?と聞いたら 庭に来たシカを撃ったので売り物じゃないと言われたが 結局 譲ってくれた。
意気揚々と宿舎に戻ったが ひと抱えもあるモノをどうやって運ぶ?と考えてしまった。結局 頭蓋の正中線から折ると両手の指を組むようにたためたので スーツケースに入れて持ち帰った。今思うと事前の検疫証明書が必要だったのだが その時は経緯の説明で通ってしまった。30年も前で時効だろうが 検疫の役割と重要性を知るにつけ 無知とは恐ろしいと思う。後悔と反省を込めて展示することにした。