自動落雪屋根とは 5/15/2021
初代の手稲パラダイスヒュッテは日本初のスキーヒュッテとして約百年前に作られ 約25年前に二代目に継承されている。ヒュッテ付近の積雪はもちろんすごいので 50年前の記憶だが 冬の小屋番では屋根の雪下ろしの作業は大変だった。そんなこともあるのか 昨冬に付設のマキ小屋の屋根に自動落雪装置が試験的に設置された。
「屋根に降った雪がすぐに落ちないのはなぜ?」という疑問は自然だ。雪は厚みを増して 重みで圧縮されて固くなる。その時 最頂部の棟にかぶった雪は結合力を増して 屋根の両方向の「カギ」になり 雪が落ちづらくなる。どんどん積もって 重みに耐えられなくなった時 大量の雪が屋根を一気に滑り落ちて事故を起こしたりする。しかし棟には落ちきらない雪が残るので この過程を繰り返す悪循環となる。この解決のために 棟を雪が残らないほど急勾配にして雪を切れば 人間が屋根に登らないでも自動的に雪下ろしが出来るというのがこの設備の考え方だ。
昨冬にこの装置は果たしてうまく働いたのだろうか。興味のある所だ。