十勝平野のジャガイモの花 6/30/2021
輪作は 土の栄養確保や病気防止のために
小麦・じゃがいも・大豆・てんさい(ビート)などを変える栽培法だが 十勝の有名な風景の
パッチワークはこの
輪作と防風林に原因していると思う。しかし車で移動していると 何が栽培されているのかよくわからない。写真は典型的な畑で おそらく小麦と大豆だろう。正面は芽室岳のはずだが あいにく雲で隠れていた。
十勝は広いのでいくつか場所を決めて定点撮影をしている。たまたまジャガイモの花がきれいに咲いているのを見つけた。思い出したのは啄木の詩
「
馬鈴薯の 薄紫の 花に降る 雨を思へり 都の雨に」
「ばれいしょの うすむらさきの はなにふる あめをおもえり
みやこのあめに」
石川啄木 第一歌集「一握の砂」明治41年(1908年)夏
これは啄木の詩の中でも暗さを感じないので好きだ。彼は東京の雨から故郷の馬鈴薯の雨を思い出しているが 私は十勝でジャガイモの花を見て 逆に故郷の梅雨を思い出した。この花が終われば収穫期になるのだそうだ。季節はどんどん進んでいる。
余談だが 写真では「
薄紫の花」というよりは「
白い花」に見えてしまう。当時と品種が違うのか それとも啄木の故郷の岩手とは土地が違うためか。。。