マキ小屋の「番線」結び 10/25/2021
昨年 燻製用のサクラの丸太を大量に頂いたが 外に置きっぱなしになっていた。このままだともったいないことになるので マキ小屋に棚を増設して保管することにした。
マキ小屋は鉄パイプの足場を防炎シートで囲い屋根を付けたもので 今のところうまく機能している。マキ棚はいわゆる「番線」でパイプにくくり付けていて 帯広のK社長のスタッフがクルクル巻いているのをおもしろいなと見ていた。問題はこの時に良く見ておかなかったことだ。
ホームセンターで番線とハンドル(シノ)は買ってきたが いざ自分で始まると「はて これ
どこに引っかけてどう回すんだ?」となってしまった。
困った時は傷口が広がらないうちにベテランに聞くのが鉄則なので 早速に
K社長に電話した。「番線のワッカにハンドルを入れて回せばいいんだろう?」多分あきれてたと思うが「それでも出来ると思うが
電話では教えられない。いろいろ種類があるんだ!」と言う返事。自信がないのでネット検索で出て来た写真を見てこんなもんだろうとやってしまった。でも結構なガタが残った。やはり簡単ではない。人の作業を見る時は
面白がるだけでなくちゃんと見ないとだめだ。この気構えの違いが
プロとアマの差だ。
棚の出来上がりは美しくは無いが マア機能するだろうというレベルだ。
ところで 普通に「番線」と聞くと「1番線に入る電車は○○行きです。白線までお下がりください」と言うのを思い浮かべる。しかしここでの
番線は
建設業の現場用語だ。元々の
工業規格では 1インチ(約25mm)径に線が何本束ねられるかの数で 数が大きくなると当然 線はどんどん細くなる。番線としては10番や8番が普通らしく これを「番線 番線」と呼んでいる。
一般に鉄線は多種多様で 用途により使い分けられている。ピアノ線やばね材は中炭素濃度で加工硬化と焼き入れを併用しているし 普通は針金と呼んでいる柔らかい軟鋼など色々だ。ホームセンターに番線を探しに行ったら 同じ場所に「なまし番線」があった。普通の針金は軟鋼で加工硬化で強度を持たせるので扱いにくく さび防止に簡単な表面メッキがされている。「番線」は結束用なので 特にゆっくりとなまして柔らかくした鉄線で 表面塗装をしたものもある。