施工前は一面インターロッキング敷きのアプローチでしたが、主に車輛の乗り入れにより不陸がひどく波打った状況になっていました。
除雪の軽減などを目的にカーポートで屋根をかけるのに伴って路盤(基礎部分)からやり直す事にしました。
カーポートは鋼製で、4本支柱でMAX飛ばせる距離としてルーフの長さが10mを超える特注品を導入しました。
アプローチ部分はイメージを優先してオールドブリックを新規に導入しました。耐火煉瓦のリユース品でナチュラルで品位のある雰囲気を出せています。
基礎には車輛の乗り入れに耐えるようにコンクリートの基礎を施しています。
屋根がかかる分、凍結が入りやすいので基礎砂利の下にウレタンフォームを敷設しています。砂利厚にも気を使っています。
施工前はガレージとインター部分に段差が生じていたものを解消しました。
土間コンクリートの舗装は厚みが15cmあります。もちろん鉄筋も入っています。目地は自然石のピンコロをボーダー状に使用しています。
歩道との間が砂利になっていますが春に既存部分の舗装も含めてアスファルトで全面復旧します。
不要になった20年前に設置したカーポートを撤去して新規に物置を設置しました。冬期間の使用も考慮した配置になっています。
物置の基礎は置きブロックですが、基礎砂利が全面に厚さ40cmで入っています。既存のL型ブロックと生け垣を活かす為にカーポート基礎等の施工の際には苦労がありました。
メインガーデン部分はレンガ、木製デッキ、平板等が敷かれていましたが、腐朽した木製デッキ以外は極力再利用しました。
手前のインターは玄関前に敷かれていたものです。中央のレンガテラスは当初そのままの状態で残す計画でしたが、アプローチ側から回したレベル設定により全体のレベルを下げる事としたために全面張り替えとなり、基礎からやり直しています。
既存のカーポート床面に使用されていたコンクリート平板をステップ状に配してアクセントとしました。
管理の省力化がテーマの一つとなっていて、化粧砂利下全面に防草シートが敷かれています。
菜園と花壇を一箇所に集約して小規模化しています。背面の化粧砂利部分に必要に応じて広げる事も可能になっています。
物干し台下のサブポーチも既存のまま再利用の計画でしたが、同上の理由で基礎からやり直しています。
以前は住宅基礎にインターが接していましたが、雨落ちが住宅に跳ねて悪影響が見られた為にけ種砂利のスペースを設けて再敷設しています。
以上がこのリ・ガーデンの全貌です。
20年の時を経て再度手掛けさせていただけた事に感謝致します。
当初はフロントヤードとサブポーチのインターは他社で施工済みの状況からの作庭でした。
今回、全面を手掛けさせていただく事により、レベル設定などの点で思ったように施工する事ができました。
コスト面では、既存の資材を多く利用する事ができたので低めに抑える事ができたと思います。
今後10年、20年とまたこのお庭の変化を見守っていかせていただきたいと思います。
施主様及び協力していただいた業者の皆様、ご近所の皆様に感謝致します。
ありがとうございました。