今年も恒例片山祭り(カタヤマッコリ)の時期ですね。
あの日あの時の片山の表情から
これまでの軌跡を辿る片山祭り(カタヤマッコリ)です。
そうでした。最初はニヒルに決めて君を捜し求めていた日々でした。君がニヒルをニビル星人と勘違いしてボクを避けていたと知ったのは最近になってからでした。
君との生活を夢見て新居を自分で一生懸命に作りました。3畳ほどのその家を見て君の喜ぶ顔を想像してボクは興奮しました。
こんなところに居るはずもないのにと当時流行っていた歌を口ずさみながら草をかき分けながら君を捜す日々が懐かしいです。
君のしなやかな黒髪をカットしてあげる事を夢見ながら練習を重ねました。君がその頃流行のアフロヘヤーにしていたとは夢にも思いませんでした。
どんな困難にも耐えられる精神力を身につけるためにボクはカイガラムシの駆除に全神経を集中させて挑みました。そのおかげでカタヤマッコリと呼ばれ同業者から一目置かれる存在になりました。
君と早春の草原をドライブしたくて生まれて初めてローンを組んでマイカーを買ったんだよ。でもね、一人乗りだったんだよ。ごめんね。
ボクは落胆したよ。どうして君は現れてくれないんだ。こんなにも君の事を思っているのに。家も車もあるのに。ボクがプリングルスのフレンチフライ&ケチャップ味が好きな事がいけないのかな。だったらこれからはサワークリーム&オニオン味に変えてもいいんだよ。約束するよ。
そんな時だったね。君と出会ったのは。こんな山奥まで探しに来た甲斐があったよ。これまでのボクの苦難と困難と試練の日々がやっと報われたんだよ。
でも、君は豆星人だったんだね。
ボクは構わない。
なぜなら君は君だから。
あえて言うならペンギンじゃなくてよかったよ。
ボクの人生は360度変わったよ。
すべては君のおかげだよ。
きみのために今ボクは天文学を勉強しているんだ。
だからプリングルスはわさびマヨにしたよ。
今度太陽の塔を見に行こう。
これからは岡本かの子だ。
片山 一斉(カタヤマ カズナリ)
チーム グリメンズ