2014年10月26日(日) 06:44
蛙
「蛙」憎まれつ子、
憎まれつ子、
いつでも、かつでも、誰からも。
雨が降らなきや、草たちが、
「なんだ蛙め、なまけて。」と、
それをおいらが知る事か。
雨が降り出しや子供らが、
「あいつ、鳴くから降るんだ。」と、
みんなで石をぶつつける。
それがかなしさ、口をしさ、
今度は降れ、降れ、降れ、となく。
なけばからりと晴れあがり、
馬鹿にしたよな、虹が出る。
金子みすゞ
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