2014年11月7日(金) 07:10
落葉樹の思考
今日もいい一日でした。
「落葉樹の思考」 鮎川信夫 作
春から夏にかけて
芽を出し、枝葉をひろげ
花を咲かせた樹木が
いま、別れを告げようとしている。
生命の奔流は丘をくだり
黄昏の寒い灰色の
死の季節がやってくるから
自分自身と世界とに別れを告げるときがきた。
生命の一循環を終えたのだから
生まれかわるためには、死なねばならないと。
根が考え、幹が感じている。
そうして、秋風に身ぶるいして
落葉の雨をふらせている。
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
2006-05-09から946,470hit(今日:74/昨日:112)