2015年6月3日(水) 18:41
雑草
「雑草」
北川 冬彦
雑草が
あたり構わず
延び放題に延びてゐる。
この景色は胸のすく思ひだ、
人に踏まれたりしてゐたのが
いつの間にか
人の膝を没するほどに伸びてゐる。
ところによつては
人の姿さへ見失ふほど
深いところがある。
この景色は胸のすく思ひだ、
伸び蔓れるときは
どしどし伸び拡がるがいゝ。
そして見栄えはしなくとも
豊かな花をどつさり咲かせることだ。
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