2年前の6月20日はタツオが最後にメイン放飼場で過ごした日です。
何があったのか寝室へ戻るのを警戒し拒否、前日から室内展示場にいたタツオ。
状況を把握していた獣医師の配慮でタツオは念願のメイン放飼場に出ることができました。
どれだけの時間ここにいることができたのか正確にはわかりませんが、担当者が明確な理由なく二度とメインには出さないと決めていたのをタツオはストライキを起こして勝ち取りました。
その姿はそれまでの事情を知っている来園者の涙を誘いました。
亡くなる2か月前のことでした。
この頃は既に尾からの無麻酔採血はできており、タツオをトレーニングのために軟禁状態にしておく理由はありませんでした。
そうまでしてタツオで行った採血トレーニングは、なぜかその後アイには行うことなく2年が経過しました。