朝から雨の一日でした。
なので今日は一歩も外に出ず、本などを読んでいたのでした。
古いお庭の本はすごく興味深く、生きることや宇宙観までも含んだ文章である事に驚かされます。
現在、思い悩んでいる事や迷っている事のヒントがここそこに散りばめられているようで読むことに没頭して時間を忘れます。
斉藤勝雄 作庭技法集成 第一巻
「釣合」について書かれた章がありました。
大地にしても岩石にしても、非常に緩慢でその動きは眼には見えないけれど、石や木の枝は水平を求めて起伏する事をやめないためにそれがバランスとして見た目に安定の姿となって人の眼に映る。(???)
相対的釣合には、対峙・阿吽(あうん)・雌雄・呼応・追逃・主従・せりもち・牽引・天秤・槓杆・脈略.....などとあり、黄金律(黄金矩形)にまで言及している。(?????)
見た目のバランスの良さやなぜ美しく映るのかについて、真面目に真摯に向き合って語られているのだが、実に多様な感覚を持ち得た人種であるかが手に取るようにわかる。
色にしても臭いにしても味にしてもそうだ。
簡単にまとめてしまいましたが、日本人で良かったと強く思えた一日でした。