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2009325(水) 22:59

平成20年の傷病鳥獣

先日、園内の勉強会で「最近の傷病鳥獣」という題で報告を行いました

せっかくなので、ブログでも少しだけ報告させていただきます

おびひろ動物園では北海道から傷病鳥獣保護業務を委託されています

野生動物を救護する事業は国と都道府県の事業です。国の管理する場所や希少種は国が直轄で行い、それ以外の種は都道府県が行っています。害獣や外来種、ペット・家畜はこの中に含まれません。

救護を行うには人と場所と機材・薬などが必要になります

都道府県では鳥獣保護センターなどを設置している例もありますが、残念ながら北海道にはありません




平成十三年(二十一世紀!)から平成二十年の推移
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表って見づらいですよね
と言うわけで、グラフ
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ここ数年ガクッと持ち込み件数が減っていましたが昨年はほぼ元の水準

この落ち込みは何でしょうね?

まちの獣医さんのところも少なかったそうです

持ち込みのほとんどは鳥類ですが、まず、哺乳類を見てみましょう

昨年の特徴は幼獣の持ち込みが異常に多かったことです
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当園で30点を超えることは、異常です

エゾリス、エゾモモンガ、キタクビワコウモリ、多かったです
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人工哺育はなかなか上手くいきません

人手は難しいです

担当者は日中は仕事の合間(実際は哺育の合間に仕事)、夜は持ち帰り、朝も早いです

親子のセットの持ち込みも、環境激変で全滅でした



次に鳥類

まずは8年間全体の持ち込み点数ランキング
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ドバトが1位、スズメが3位、身近な鳥が多いですね

2位のマガモはヒナの持ち込みがダントツ

表にするとこんな感じです
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死亡率の平均は約65%!高い!

35%位しか助けることが出来ませんでした

昨年はさらに落ちて生存率は20%を切っています
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んーーーー、反省

今年もまた持ち込みのハイシーズンが始まります
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