↑私の人生の分岐点となった今年の「Sagra」の一皿
「4種のニンジンのマッシュ」
2013年から参加して今年で4回目の「Sagra(サグラ)」
「Sagra」とは、
ここでも
安心なお店としてご紹介したことのあるフランス・イタリア料理店
「petite ile manger(プティルマンジェ)」
さんと、
芽室町で無農薬自然栽培でお野菜を多品目作っていらっしゃる
「自然菜園ふたば」
さんのコラボイベントです。
ふたばさんの安全でおいしいお野菜を使ってプティルマンジェの小島シェフがフランス料理を作るというもの。
今年は1日目は野菜のみを使ったコース、
二日目はふたば農園のお野菜と上質な食材を使ったSagra限定スペシャルコース。
私は久恵先生と知人と3人で22日に参加してきました。
意外だったのが、毎年参加しているのは私と久恵先生のみ。
こんなに美味しいのに、どうして毎年参加しないの⁈
と、驚きです(^-^;
「petite ile manger(プティルマンジェ)」
(Facebookページ)
北海道帯広市東6条南10丁目5番地
0155-25-0141
現在ランチは予約のみ
ディナーは来年から予約のみとなるそうです。
メニューのない料理店なので食べたいものがある時はご予約をお勧めいたします。
「自然菜園ふたば」
北海道河西郡芽室町平和西19線22-7
Facebookページ
自然菜園ふたばブログ「Paka kajero」
・毎週月曜日帯広市の「麦音ますやパン」さん前ビオマルシェにてお野菜を販売しています(10月いっぱいくらいまで)
・帯広近郊は配達もしていらっしゃいますが、
現在許容件数を超えご新規は受けていらっしゃらないそうです。
・地方発送受付中(今はカボチャ類)
【お知らせ】カボチャ送り始めます!
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一番乗りでお店につくと、
にこやかに出迎えてくださったふたば農園の宇佐美さん。
そして、あれ?いつものイタリア男的ノリはどこへ行ったのと思う面持ちの小島シェフ。
なんか変だな~と思ったら、
冒頭のあいさつで
「今年の野菜はひどすぎて宇佐美を怒鳴りつけた」的な事をおっしゃる小島シェフ。
はい、お客様たちの空気がピンと張りつめたのが判るHSPな私(笑)
心の中では「今年もですか・・・」とつぶやいてしまいました。
昨年は十勝に大打撃を与えた台風の後だったから、仕方ないよね~と言う感じで、使えるものだけ使ったとおっしゃっていましたが。
今年は「全部ダメ」「言い訳するな」などの言葉があり超ピリピリ。
スーパーできれいな野菜を買っている人には想像がつかないかもしれませんが、
お野菜は自然のものですから、それが当たり前。
勿論、小島シェフも判ったうえで怒っていらっしゃいます。
この日のお料理はオールヴィーガン。
クリームチーズでさえ。
全て植物性で、お野菜の味が主役です。
だからお野菜が美味しくない=料理の味が落ちると言う事になります。
本気で美味しいお料理を作ろうとなさるからこそ、怒る。
うん、そう言う人だからだと思うのですよね。
この美味しさは。
フランス料理って、小難しそうで、
堅苦しくて、
高いばっかりで、
美味しいのか美味しくないのか判らないって思うでしょ?
小島シェフの作るお料理は、
食べた瞬間に「美味しい!!」って全身の細胞が言うから。
何料理とか関係ないのです。
小島シェフなら「おでん」作っても美味しいと思うもの。
(てか、作って小島シェフ。
具は全部、宇佐美さんの野菜でいいから)
プロがプロの仕事をするのは当たり前。
出来ていない人がほとんどだけど。
でも、小島シェフのはその「プロの仕事を超えている」と思います。
私は小島シェフのこの日のお料理を食べて、
「仮に私に友達や知り合いが沢山出来て、いい人って言われても、カウンセラーとしてクライアント様の問題を解決できないなら、存在する意味がない」って思いました。
料理人は美味しい料理を作り、
野菜農家は良い野菜を作り、
カウンセラーはクライアント様の問題を解決してナンボ。
多分、小島シェフは
「料理はイマイチだけどすごくいい人」って言われたって嬉しくないんだろうと思います。
(違う?)
それは、私が最近した覚悟と重なり、
この日食べたお料理が、
大げさなようだけど、
人生の分岐点となりました。
もうね、
野菜がイマイチなのにこんなに美味しいなら、
美味しいお野菜だったらどんだけ美味しかったの?!
って思います。
冒頭の写真はニンジンを加熱して潰しただけ、
のようでそれだけじゃない、
想像もつかないくらい手間がかかっているのです。
余計な味は一切つけていない。
(塩もだっけ?)
それなのに、私は記憶のずっと奥にあるような香りを感じ、
スパイス類は何を使っているかお聞きしたのですが、
何も使っていないとのこと。
でも、脳の奥や魂が感じる何かがあるの。
理屈やリアル世界レベルじゃ想像もつかない味なのです。
いくら今年のはダメって言っても、
宇佐美さんのお野菜は陽性寄りで基本的に美味しいと思うのですが、
この一皿は美味しいお野菜と、
小島シェフの技術で美味しいのだと思います。
「うわ、こういう仕事したい」
「と言うか、するよ!」
本気の仕事は、
人の人生を変えうるのです。そんな私を見て、久恵先生が
「自分軸、幹が太くなって、揺るがない自分になれたのですね、凄く成長した」
とおっしゃってくださいました。
この覚悟や気づきをきっかけに書いた記事です。
「魔法の眼鏡1―食事で身体・心・魂が変化した3年間の記録(以前)」
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今年の「Sagra」のお料理です。
今年は70種類くらいのお野菜をほとんど全部使われたそうです。
お野菜って洗って、皮をむいたり、筋を取ったり、下ごしらえが大変なので、
それがどんなに大変な事なのか判ると思います。
小島シェフは前日から30分しか寝ていなかったそうです。
↑これだけで20種類くらいのお野菜が使われている1皿
中央のゼリーを食べて、
全細胞がたたき起こされた感じ。
↑これだけで3~4種類のジャガイモが使われているそうです。
中央青梗菜の中にポテトニョッキが入っています。
これのジャガイモを食べて、
「うん、これは小島さん、怒るよ」
と言ってしまいました。
だって、宇佐美さんのジャガイモはもっと、もっと、美味しいもの。
でも、年ごとの野菜の違いも、毎年参加する楽しみなのですが。
(天候の影響によるものなので、本格的に収穫した後はもっと美味しくなっていると思います。
是非お取り寄せして食べてみてください)
↑かぼちゃのポタージュとそうめん南瓜乗せバゲット
そうめん南瓜は生のままほぐし(!)
ポタージュはカボチャの甘みが足りないので玉ねぎを1時間フライパンを振りっぱなしで炒めて甘みを出したそう。
「うん、これも小島さんが怒るの判る」
(だって、宇佐美さんのカボチャは・・・以下略)
「なんでこんなに粉っぽいの?」
宇佐美さんによると北海道のカボチャは最初粉っぽくて、これがホクホク感になるのですが、
追熟するうちに粉っぽさ=でんぷん質が甘みに変わるのだそうです。
今年は天候が悪くて生育が遅かったそうです。
調理法や野菜の知識を色々教えていただけるのがサグラの良いところです。
↑大根のステーキ
このソースが、めちゃめちゃ美味しいのです。
バゲットが欲しかった。
↑食用ほうずき、スイカ、セロリのシャーベット
生クリームも植物性。
スイカとセロリの意外な組み合わせが美味しい。
小島シェフは
「クソまずいスイカ」とおっしゃっていましたが(;'∀')
宇佐美さんが
「俺が食べたやつは美味しかったですよ~」と、
まるで漫才のような掛け合いも毎年楽しいです。
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私は日ごろお肉を食べないので、
いくら野菜料理と言っても、
動物性の何かが使われていたら、
その味を邪魔だと思ってしまいます。
野菜の綺麗な味が台無しになるって。
特に宇佐美さんの野菜は、
動物性のものを使うのがもったいない。
うん、「Sagra」の日は、
本当に、
超過敏に生まれて良かったと思います。