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とどこの海中秘書室
とどこ

2008714(月) 10:36

ラストフレンズ2(2)

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午後の練習になったとはいえ、まだサンサン太陽が降り注ぐ。
手提げカバンをリュックのようにしょって学校までの
坂道をへたれ気味に歩く。
(行きたくないな~。)
プールはいかにもいかにも生ぬるそうだ。
「沙良~。」
プールの水質を測っていた同級生の沙良が手を振った。

「お~瑠美。」
「暑いね~。やりたくないなあ~」
「今日人少ないよ。自由練習になったからさ・・みんな来ない・・」
「まじ~当番だから来たのに~。」
「なんか。秋の総体メイン達はすずしい総合体育館のプールだし・・」
「まっね~。」

瑠美はプールの水を触った。
ぬるい・・・・。
「誰きてんの?それで・・」
「堅司と1年の鈴木さんと掛川くんと古田さんかな・・」

「おお~い。瑠美。」
堅司が水着姿でプールに現れた。
「どうしたの?」
「副顧問の熊谷来てる~。抜きウチで来たみたいだよ・・」
「出てこないヤツは始末書だな~来てよかった・・」

熊田先生は20代の女の先生だが、インターハイに出たことが
ある経歴があり、水泳に関してはプロに近い。
しかしめちゃ怖い・・・。

プロ目指しているわけでもないのにさ・・・。

「沙良着替えてこよ・・・」
「うん・・」

ワークアウト一回でいいよね~。
いろいろな泳ぎをセットにして
練習をするのがワークアウト。
1回、2回などと言う。

「沙良~。ワークはナシだって・・」
「クロール5セットだって・・」
そのほうがきついじゃん・・・
すっかり留美はスイマーのボディになっていて真っ黒だ。
美知留が、瑠可に似てきたと言うのも無理ないな~
そう思う。筋肉なんかプロテイン飲んでいるわけでも
ないのにさ・・きれーに盛り上がって。
クラスの女の子たちの中でも
一回りは大きく見えそうだ・・・
隣で堅司が泳ぎだす。
堅司は背は高いけど無駄な肉がない~。
リカバリーもきれいだしなあ。
(水をかきだす腕を、水面に出し前に持ってきて
入水させるまでの状態。)

「藍田~キャッチアップきれいに。」
水中から黒谷の怒濤の声がした・・・げ。
もっとしおらしく言えんのか・・・。
きらきら光る夏の水が大好きだから
泳ぐ私・・・。

すでに3セット終えた堅司が水中から
ジャンプした。
なんかいいよ~。

恋とかそーゆ奴ではない・・。残念ながら・・



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