マイとかち.jp

とどこの海中秘書室
とどこ

2008715(火) 10:36

ラストフレンズ2(3)

コメント×2
川の土手っぷちで、堅司と沙良と瑠美は
アイスを食べながら夕日を見ていた。
夏の夕暮れは太陽にみんなエネルギー取られた
もぬけの殻みたいな・・。
17歳の若者も少し休まねば~。
「疲れたね・・・」
「熊谷来ないやつらの分もあてつけみたいに
なんかすごかったね~」
沙良があくびしつついう。
「そうかもな~」
「あっという間に夏は行く~」
「さみしそうだね。堅司。」
「だってよ~この貴重なせいしゅうんがあああ」
さいごのアイスをぺろりと飲み込んだ。
「歌ってど~するんだ」
瑠美がおでこにチョップした。
「いて。な」
「プールじゃなくて、カワイイ子と海イキテ~」
「あれ堅司に彼女いなかったっけ・・?」
「練習ハードになったから自然に消滅したんだああ~」
「そりゃかわいそお。」沙良が笑う。
「うちらも女っけない・・さみし~堅司ぃ」
「さっ帰ろう~。腹へった・・・」
スカートを直す留美は手提げをしょった。
「でもスカートは穿くんだね・・・」
堅司は留美を見て言った。
「萌えた~?」げらげら笑う。

「明日うちにお泊りしない?」
「瑠美んち?」
「うん。明日タケルが、バーベキューするって、言っていた。」
「タケルさんいるんだ~かっこいい男子・・むふ・・」
沙良は前に留美の家でタケルに逢っていて、
ひそかに目がハートらしかった・・

「じゃいく~お泊り・・」
「堅司も?どう」
「瑠美ンちって・・」
不思議そうに聞いてきた。

「堅司は知らなかったよね」

瑠美はポツリと言った。

ウチはね・・

パパがふたりいて

ママがいて

たまに

オグリンと

エリーが来て

あ・・それは

パパとママの

かけがえのない  友達。



「こんなんで、いいかな・・」
鏡を見ながらプロデューサーに
聞いていた。
明るい白いコテージのロケ。
気持ちいい。

昔はたよりない感じだった。
少し今は落ち着いた雰囲気も
あるらしい。

「水島さんって癒し系ですね・・」

そんなんじゃない・・・けどさ。

たまに言われる。

最近のモデルは瑠美と同じ年の子も

ずいぶん増えてきた・・

数年前はそんなにいなかったのになあ。

何人かの助手をかかえて僕はコツコツと

ヘアメイクの仕事をしている。

次の子が僕の前に座った。

二人いるメンズモデルのひとり・・顔小さいなあ・・

「あの・・」
「はい・・?俺?」
「タケルさんですよね・・」
「僕、」そのあとに
「白幡裕也です。白幡優子の」
「姉の・・・」
それ以上は言葉が出てこなかった。


瑠美が生まれてからは
一度も連絡すら来ていない・・
それはあまりにも
偶然で突然で・・。











 コメント(2件) 
コメント欄はユーザー登録者のみに公開されています
2007-09-26から578,369hit(今日:50/昨日:30)
とどこの海中秘書室
マイとかち.jp