みんなお腹いっぱいになって居間でごろごろしていた。
なんとなく飲みなおしながら
「暑いね~」と呟いている。
「すっかり堅司とタケルは意気投合だね。」美知留が言う。
「やっぱそんなこといってもメンズひとりだから
寂しいんじゃない~」瑠美が言う。
「そんなこと言ったら世のお父さんはど~するんだ」
瑠可がゲラゲラ笑った。
沙良が瑠可にたずねた。
「瑠可さんは瑠美が言うにはパパだって言ってましたけど。」
「パパと言えばパパだろうね。」目が細くなる。
「昔はすごく嫌だったんだけど・・。今はこのままでも
いいかなって・・思っている。」
「気持ちが男なんだよ・・言ってしまえばさ・・」
「死んでも言いたくないって。前はそうだったよ。でも
タケルや美知留達に逢ってから少し変わったかな。」
「でも女の姿で、気持ちが男って・・」
「でもかっこいいよ・・。瑠可さんは・・」堅司が言った。
「そうそ・・」タケルがつぶやく。
「タケルさんはどうしてここに・・?」
「いろいろあって。女の子が嫌いなわけでないんだけど・・」
ビールを一口飲んで
「今日、姉の息子に会ったんだよ」
瑠可と美知留が目を見張った。
「なんで・・」
「なんでって。」
「モデルやっていたんだ・・」
「向こうから言ってきたんだよ。」
「つらくはなかったのかな。」
「あまりそんなことは・・・でもいいやつだったよ」
「いつか結婚する?タケル」美知留が問いただした。
「するかなあ~」
「じゃさ瑠美が結婚してからね~」
「瑠美は結婚するつもりなんだ・・」堅司が笑う。
「なによ~願望はある。ふん・・」
「ねね~あんたたちは友達なの?」美知留がつっつく。
えっ・・・・。堅司と瑠美は困った顔をした。
「嘘~うそ~。」
「いいかなあ~と。ねえ~タケル」ぴたっとくっつく。
「美知留アツい・・離れろ」
「飲みすぎ・・どうする。美知留。瑠可。」
「なんかたのしいわ~。」
「俺ここで暮らしたい。」
「いつでも来てイイよ・・」タケルがいう。
ずっとなのだろうか・・ここにとどまるのは。
昔もそんなこと考えていた。
無理はしなくてもいい・・。
いつか出ることもあるかもしれない。
でもここが好きだから
変に理由はいらない。
それが僕たちの形なのだから・・
「そ~いえばオグリン東京にもどるの聞いた?」
美知留がタケルに言った。
「え~。ホント?」
「双子の娘息子ちゃん大きくなっただろうね~」
「またにぎやかになるね」
「ねえ~ママあさってママのサロンで髪切っていい・・?」
「この間きったんじゃないの・・」
「気になるんだもん・・」
「美知留のママは美容師さんなんだ。私も行こうかな・・。」
沙良が便乗する。
「イケメンがいるんだよ~」
「行くわ~」沙良はかっこいい男が
好きなのだ・・・。
夏の夜は続く。
私の青春の・・。
熱帯夜の・・ひとこま。
こんな生活しているであろう・・ドラマラストフレンズ。
そんな感じで書いてみました。(おわり)\(-o-)/。