2010523(日)

転載させてください。


折り鶴たくさんの方から届いています。
本当にありがとうございます。

今日は、2003年8月24日原爆資料館メモリアルホールでの
大切な夏~路に咲く花のように~
禎子の親族が明かす愛の物語の中の
禎子さんの兄佐々木雅弘さんの話を
転載します。良かったら、最後まで読んでください。
そして、考えながら、思い出しながら
折り鶴を折ってみてください。



1945年8月6日午前8時15分,広島。
2歳のサダコは,私とお母さんとおばあちゃんといっしょに朝ご飯を食べていました。
「ピカッ」とした瞬間,私たちは吹き飛ばされ,爆風で家の壁が崩れ落ち,土煙で何も見えなくなりました。

サダコは大声で泣いていましたが,ケガはしていませんでした。
私は頭にガラスが刺さり,おばあちゃんの手には箸が突き刺さっていましたが,みんな生きていました。

私たちは,壊れた家の下敷きになり,助けを求める人々から視線をそらしながら,必死で逃げました。
助けてあげたくても,何もしてあげることができなかったのです。
町は燃えさかり,火の海となり,死体と死臭にあふれ,自分が生きていることを呪いたくなるほどでした。

私たちは小さな船に乗って逃げました。
その時,突然黒い雨が降ってきました。
この黒い雨は,体に放射能を染みこます恐ろしい雨だったのです。


原爆から10年。
元気だったサダコに異変がおこりました。
ひどい発熱と関節の痛みのため,サダコはお父さんに背負われて病院へ行きました。

病院の先生は言いました。
「はやくて3か月,長くて1年の命でしょう。」
原爆が原因の白血病でした。


サダコは入院することになりました。
学校の運動場で,野村先生や友だちに手を振りました。
「もしかして,私は原爆病なの?」
「私はどうなってしまうの?」
みんなと会えるのは,今日で最後かもしれないのです。

卒業式の日は,お父さんが卒業証書を受け取りました。
「お父ちゃん,自分でもらいに行けなくてごめんね。」


お父さんは,病院にお金を払うため一生懸命に働きました。
仕事は床屋です。
4人の子どもにご飯を食べさせないといけません。
一人散髪してもらうお金が140円。
週2回の輸血代が,1回800円。
痛み止めの薬(コーチゾン)は,1回2200円。

たとえ治らない病気でも,自分の命と引き換えにしても,痛みを和らげてやりたいと思いました。
今日は,大切な腕時計を質に入れました。
それを知っていたのか,サダコは決して自分から「痛い」とか「注射して」とか言いませんでした。
サダコは,腕時計のなくなったお父さんの手を見て悲しそうにしていたといいます。
そして,とうとう,家も売ることになりました。
サダコは「私が入院したから引っ越すんでしょう?」と涙を流しました。


それでもサダコは,自分が治ることを信じて病気と闘いました。
確実に衰えていく体力の中でも,キラキラした目をしていました。
それは,生きたいという強い気持ちの表れだったのでしょう。

サダコは,友だちから「鶴を千羽折ると病気が治る」という折り鶴の話を聞きました。
サダコは,1羽1羽願いを込めて折り続けました。
しかし,千羽折っても,病気は治りません。

それでもサダコは鶴を折ることをやめませんでした。
サダコは思いました。
「どんなに痛くても,私は痛いと言わない!」
「だって,お父さんやお母さんが心配するから」
「鶴をもう千羽折ったら今度は絶対によくなるから」
「せっかく折った鶴が悲しむから」
「鶴をもう千羽折ったら家に帰れるんだもの」
「だから私はあきらめない」


そんなサダコでしたが,お母さんが初めて病院で寝た日の朝,
家に帰るお母さんを見送るサダコは「待ってるからね」と初めて涙を流しました。
お母さんはサダコに駆け寄り「サダコが涙を流すから帰れないじゃないの」と言いながら抱きしめました。
サダコの涙は,それが最初で最後でした。


ついに,サダコの命が尽きる日がやってきました。
サダコは「お母さん泣かないで」と,最後の声で言いました。
お父さんのもってきたお茶漬けを一口食べて「おいしい」といいました。
2口目を食べて「お父さん,お母さんありがとう」とつぶやきました。
病室のみんなを見つめた後,サダコはゆっくりと目を閉じました。
その目は,2度と開きませんでした。

お母さんは思いました。
「一度も中学校へ行かせてやれなくてごめんね」
「たくさん痛い思いをさせてごめんね」
「もう楽になっていいよ」

お父さんは思いました。
「帰ろう,私たちの家に」

サダコが亡くなって,学校の友達が千羽鶴の像を作りました。
サダコは,戦争の悲惨さを人々に知らせるために,原爆のむごさを人々に知らせるために,
神様に命を捧げたのだと思います。


私は訴えます。
「争いはやめてください」
「サダコの悲しみを広げないように」
「千羽の鶴は時を越えてこの世界に伝えます」
「これ以上の争いはやめてください」
「悲しい思いは誰もしたくないから


※7月12日にINORIプロジェクトへ発送する予定です。
何卒宜しくお願いします。



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