2015831(月)

飼育動物ではありませんが、飼育動物に関連させます


飼育動物ではありませんが、飼育動物に関連させます

みなさま、おばんでございます。

明日から9月。

本州以南では明日から2学期ですね。

東京ではまれに見る涼しさとか…

帯広は本日意外と暑くなり、体に堪えましたね。

帯広の皆さんは大丈夫でしたか?





さてさて、先日ちょいと学芸員的作業を行いにゾウ舎横の建物に行ったところ…




おや〜?





おや〜?






発見!スズメバチの巣です!







これは、早々に撤去せねば!!





ということで、スズメバチの活動が低下してくる夕方を狙って管理係さんに撤去してもらいました。

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まだ、割と小さい巣でしたので、そんなにぶんぶんと活発ではありませんでしたが、私のわがままもあり、重装備での対応です。



私のわがまま…

それは、

動物に蜂の子をあげたいので殺虫剤を使わないでください。

と…。



かっこ良く引き受けてくれた管理係さん。

いいよ〜。これを着たら大丈夫!

と。




ありがたい。





そして、袋に収容されたスズメバチの巣からは猛烈に怒った働きバチたちがブンブンと出てきます。

こんな状況では蜂の子をゲットできませんので、一旦冷凍庫に保管します。




すると

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こんな感じです。


私には知識がないので、この状態で成虫を動物に与える安全性に確信が持てなかったので、働きバチさんたちにはごめんなさい。をしました。


そして、目的の蜂の子です。

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実は虫が苦手な私ですが、好奇心だけは旺盛です。

蛹の中身はどうなっているのか…

興味深く繭(?)をちぎってみると…



おぉ、既に成虫の形になっていましたが、白い!

他の繭を覗いてみると、まだまだ蜂の子でした。



でも、ハチも完全変態のはず。
一回はドロドロに溶けているに違いない!



ただ、そこまで調べる余裕もなく、残念な思いを抱えつつ、もう少しハチの巣をチェックしてみます。

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ハチの巣の断面を見るとですね、お尻のあたりに黒い固まりが…。


フン?



でも、たしかスズメバチの幼虫は、働きバチから肉団子をもらって、栄養液を働きバチに供給しているから…



いわゆるフンは出ないものかと思っておりました。




そこで、お隣百年記念館のちょうちょ展を見に行ったついでに昆虫学芸員にお話を聞いたところ、
スズメバチの幼虫はフンを体に貯めておいて、蛹になる直前にエイッとフンを1回だけするんだそうです。



凄く面白い。



そしてやっぱり黒いのはフンだったんですね。






この通り、ある程度スズメバチへの好奇心を満足させ、次なる好奇心へと移って行きます。






まずは…
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ヤワラ様どうぞ。






…訝しがってます。



続いて
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コウタ殿。どうぞ。




…匂うだけ…




1つずつあげるのは埒が明かないので、
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1層ごとに丸ごとあげちゃいます。

すかさずヤワラ様の手が伸びてきます。



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ヤワラ様、私と同じで、大変知的好奇心が湧くようでございます。






そうこうするとプヨちゃん登場。
どれどれ
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とりあえず、咥えてみます。

3人の中では一番反応が良いですね。

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なんか味わってますw


この日は割と暑い日でしたから、冷凍の蜂の子はそりゃあ、絶品だと思うのですが…。



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ヤワラ様、とりあえず咥えてはみるけど…

あくまで咥えているのは巣であり、蜂の子ではないという…




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味わいを覚えたプヨちゃんはかぶりつきwww



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そんなプヨちゃんを不思議そうに見上げるヤワラ様。



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彼女は学者肌ですね。




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で、ほとんどの蜂の子はプヨちゃんのお腹に収まりましたとさ。





そうです。
コウタ殿。
1回匂ったっきり、見向きすらしませんでした。


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