2017221(火)

視察報告会のお知らせ


視察報告会のお知らせ

2月ものこり1週間。
あっというまに年度末。
今年度のことは今年度のうちに!!


ということで、本日は今年度の私の一大イベントの1つでもあったアフリカ熱帯林の視察訪問に関する報告会のお知らせです。

よく考えたら、この1年は一大イベントの目白押しでしたけどね…

昨年3月22日には念願のゴマフアザラシの出産。
昨年11月末から12月にかけてのアフリカ訪問
1月7日のチンパンジーの出産。

アザラシとチンパンジーはスポットガイドでもお話できますが、アフリカ訪問時のお話はなかなか機会が…

ということで設定しました。

★3月18日(土) 14:00〜15:30
★帯広百年記念館 2号室
★参加無料
★申し込み不要

ぜひお越し下さい。

なお、このアフリカ訪問は帯広百年記念館の学芸員さんと2人で行ってきました。
ですので、百年記念館との連携事業の1つになります。
会場が百年記念館になっておりますので、お間違えなく〜。

動物園はこの期間…閉園中です(笑)


画像
目にする物が、どれも興味深く。

画像
頭の記憶装置だけでは不安と、デジタル機器に記録を納め。

画像
樹上を眺めたり、地面に這いつくばってみたり…


どんな話が飛び出てくるか、是非ご参加ください。
お待ちしております。



2017218(土)

「ピナ」です


「ピナ」です

ご無沙汰ぶりの更新でございます。
昨日までの驚くほどの暖かさ。
あっという間に雪が溶け…
アザラシのプールも、ステージ以外の氷はすっかりなくなり…


でも、昨日の雨には参りました。
雨を吸った雪がズブズブ。
軽トラのタイヤがとられ、運転もままならない。

そんな暖かさから、もう春ね。と浮かれたかったところ…

そうはいかんと本日からの真冬日です。
しかも、風が強い!

皆様、お風邪など召しませんように…


さて、チンパンジーの誕生からはや1ヶ月。

その間にプヨ様は誕生日を迎え、10歳になりました!

でも、そのめでたさを全力でかっさらっていくのが、生まれたての「ピナ」さん。

先週末まで来園者の皆様にご投票いただき、ついに名前が決まりました。

私としては、「マロンボちゃん」が可愛いなぁと思っていたのですが…。

「ピナ」です。
コンゴ共和国の先住民の言葉で「ハチミツ」を意味するそうです。

チンパンジーはハチに集られながらも、そのハチミツを喜んで食べるのだそうです。
もちろん、先住民の方もハチミツは大好物だそうです!!

チンパンジーと異なり、先住民の方は連携プレーでハチミツを採取するのだそう。
木に上り、ハチミツをとった人は、カゴにハチミツの塊を入れて下で待つ人に下ろすのだそうです。
が、大好物を目の前に、木の上でこっそり食べてしまうのだとか(笑)

平等主義の森の先住民の皆さんですが、目の前のごちそうは、さぞ魅力的なのでしょう。


さて、そんなピナさんの成長の様子。

画像
プヨのあやし方が次第にアクロバットになってきました。
産まれたばかりの頃は、こうして両手を持ち上げられると、すぐに泣き出し。
プヨも慌てて抱きかかえていましたが…。

今や、こんなところで持ち上げられてもへっちゃら。


画像
今日に至っては、何と片手持ち(笑)
さすが、チンパンジー!!!!

画像
母のお腹で踏ん張る練習をしたり、着々と成長しています。

画像
プヨ様のあやし方もさすがでございます。
旭山動物園で、たくさん学習してきたことがよくわかります。
やっぱり、群れの中で育つってとても大切なことですね。


画像
今日のおおあくび。

いつ頃歯が生えてくるのかな〜



2017118(水)

出産祝い


出産祝い

最強寒波が抜けたとはいえ、毎日続く真冬日予報を見てアザラシプールの氷割りをどうしようか…と悩む飼育展示係7です。
こんばんわ。
たいして何かしているわけでもないように感じるのですが、毎日早く眠くなるのは、年齢的な問題なのか、はたまた寒さでエネルギーを使いすぎているのか…。

そんな私とはウラハラに、チンパンジーの子どもは順調に育っている…と思います。

そして、生後8日目となる1月14日に、一般公開をしました。
ただし、多くの人の視線にさらされることが大きなストレスとなり、最悪育児放棄に繋がる可能性も無きにしも非ず…ということで、一部避難場所を用意しました。
何しろ、野生のチンパンジーは人に見られて育児することなんかありませんからね。
仮に私が子どもを産んで、ガラス越しにたくさんのチンパンジーに見られたら…そりゃ、隠れたくもなります。
まるで猿の惑星の世界!!

でも、そういうことなんです。

ですので、せっかくご来園されたにも関わらず、ちびっこチンパンジーが見られなかった方は、ごめんなさい。
どうぞ、懲りずに何度となく足をお運びください。



そして、14日には出産祝いとしてたくさんの果物を頂戴しました。
ありがとうございます!
特に、毎日エサとして与えられないブドウやイチゴ・キンカンは大喜びでした。
母乳がよく出ているのか、食欲も上がってきて、普段あたらないものなのに、躊躇することなく食べていました。

もうですね、私には何が好物で、何がそうではないかのわかりません。

というのも、
ヤワラとコウタは、もらえる物は何でも好き!!!って感じなんです。
でも、プヨさんは目新しい物は「いらない」
たぶん、先日私が差し入れた柿は見向きもしてないはず〜。
さらに、嗜好性にこだわりがあり、こちらが食べてほしい物は食べてくれないというジレンマです。
なので、プヨさんに出会って初めてチンパンジーの投薬ってこんなに難しいのね!!!と実感しました。
それまで、ヤワラとコウタはヨーグルトに入れておけば何でもOKだったので。


画像
プヨさんにキンカン。
お子さんは足の間とお腹の間で抱えています。

画像
コウタとヤワラもおこぼれに。
何しろ、よく見ていますからね。
プヨさんにしかあたらないとなれば、一体全体どうなることやら…。
ということで、均等に味わってもらっています。


こうして、プヨさんの出産祝いをチンパンジーたちに堪能してもらいながら考えていたことは野生のチンパンジーのことでした。

こうして動物園で誕生した動物は、たくさんの人に祝われ、お祝いの品を頂きました。
とてもありがたいのです。
一方で、この瞬間にもアフリカで新たなチンパンジーが誕生しているかもしれない。
当然、他のチンパンジーがお祝いの品を持ってくるわけでもない。
当たり前ですよね。


こうして、この世に生を受けた命のために、どうやったら”祝う”ことができるのだろうか。

ふとそんなことを考えました。

当然、野生動物ですから、直接的な「お祝い」は必要ありません。
むしろ、人間がそのような関わりを持てば、余計な干渉となるわけです。
仮にそれが果物だとすれば、いわゆる「餌付け」になってしまいますよね。

では私には新しく誕生する野生のチンパンジーのため、そして他の野生生物のために何ができるだろうか。と考えれば、
やっぱり彼らが暮らす森を守り、残せるようにすること。
そのために、日々の生活で「楽」に流されずに、生活のあり方を改善していけるかなんですよね。

ちょっとした我慢や節約が新しい野生生物の命への出産祝いと思えば、なんだかワクワクしませんか?
そんな風に、動物園の動物から、野生動物との関わりを考えてもらえと嬉しいな。と思った飼育展示係7でした。



2017113(金)

ざ・母


ざ・母

なんて珍しい更新頻度でしょう。

動画をアップロードできずに頭を悩ませていた飼育展示係7です。

こんにちわ。

ようやらやっと、準備完了。

ということで、どうぞご覧ください。


これを、野生のチンパンジーは樹上でするわけですよね。
考えただけで、人間なんかよりも凄い生き物だと感じるのです。

だって、私はできないもの…きっと。



2017113(金)

吉報


吉報

鏡開きのお餅でお汁粉を作り、今日のお昼ご飯に持っていったところ、胸焼けをした飼育展示係7です。
こんばんわ。
お口直しに塩昆布もあったのに…
どうしたことでしょう。

7日は七草がゆを作ろうと思ったのに作れませんでした。

その理由や如何に?!





ということで、ここから本題です。
既にご存知の方も多いと思われますが、1月7日14:12にチンパンジーのプヨさんがメスのチンパンジーを出産しました。

ここで、その時の様子を振返ってみましょう。

とまぁ、その前に。

実は4月の末の生理を確認後、プヨの生理が確認できずにいました。
でも、性皮は腫脹するし、ただの見逃しかしら…と思っていました。

しかし、3ヶ月を経過した頃に、これは何やらおかしいよな…と思い、検査薬でお試し。
画像

ここで、妊娠が判明しました。

それから、出産予定日を計算。
が、人間のようにシャキン!と出てくるわけではなく、これまた予定日の算出が難しい。
頭の悪い私は、何度も計算し直しました。
出てくるたびに日付が変わり、もうどれが正しいのやら…。

それでもようやらやっと算出した予定日ではだいたい12月23日から1月3日あたりかと…

でも、生理の1回見逃しただけで、1月はずれ込むよな…とか。

何しろ、プヨは初産。私は初めての繁殖(決して私の繁殖ではないですよ)。しかも、おびひろ動物園としても初めての繁殖。

妊娠中の経過がどうなのかもわからず、今か今か?まだか?の連続でした。



しかし、フタを空けてみれば…

7日は朝一番に様子をみた時点で?????
プヨがあんな風に足を投げ出して座っている姿は見たことがないぞ。
ちょうどとなりにいたマンドリル担当者にも、「あんな座り方するプヨ見たことないよねぇ」と同意を求めてしまいました。

そして、掃除を終え、餌を与えると…

あれれ?食べない。

違う餌を与えても…食べない。

しかも、定位置には行くんだけども、いつもと姿勢が違う。

う〜ん?これは兆候?
どう見てもいつもとは違う…
お昼休みにまたベテランさんに聞いてみようか…

そんなことを考えながら、まもなくスポットガイドと、観覧通路で観察しながら時間を待っていると…






あれ〜????




もしかして「おしるし」?????



陰部から出血し始めたんですね。



もう、心はドキドキです。

ガイドしてる場合じゃないんじゃ???
と思いながらも、10分くらいなら!!!!と

お客さまには大変申し訳ないのですが、ちょっと早めにガイドを切り上げさせていただきました。



さて、じゃぁどうしようか…と。

何しろ私の頭の中には
「初産は高いところから産み落とす場合がある」と聞いていたことで頭がいっぱい。
それに、出産に集中したい時に、他の個体がいると落ち着いて出産できないだろうから…と。

まずはプヨを隔離!!!!

ここはヤワラとコウタが小さい方の展示場に移動してくれ、すぐに完了。

しかし、大きい方の室内展示場では、産み落とす危険のある場所多数。

これは困った〜。でも陣痛が始まっているのか、プヨは動かない〜。

そこで、まずは動いてくれたらラッキーくらいで、室内展示場から屋外展示場への通路を開放し、しばらく放置することにしました。

といっても、不安でしょうがない私。
放置を決意し、チンパンジー舎を後にしながら、そのまま観覧通路にまわり込み。





すると!!!
展示場にいないではありませんか。


そう、通路に移動したんですね。

通路は当然ながら段差はありませんので、産み落としてしまうことはないだろう!と、
早速動物舎内に戻り、通路にプヨさんを隔離することに成功!

これで、観覧通路を封鎖せずに、ヤワラとコウタを展示することもできます。


問題は…
この場所にいつまでもいたら、餌と水をどう与えようか。
何しろ朝から飲まず食わず。
一体、チンパンジーが出産にどのくらいの時間がかかるのか想像もつかず…。
難産だったらどうしましょう。と悶々。

さらに、食べないのはまだ半日だしと思いつつも、きっと水分は欲しいはず。
テレビで見る出産シーンでは立ち会ってるお父さんとかが飲み物片手にいるイメージだし…
(何しろ、未経験なもので…)

とまぁ、私の頭も混乱状態です。

でも、実際に産むのはプヨさん。
私ではありません。

私は密かに?いえ、堂々と記録をとることに勤しみ、かつ、時々ジュースを差し出すことにしました。
あ、それと、ベッド材となる麻袋を通路の隙間から差し出し…。
プヨさんは受け取り。
初めての共同作業かも。





痛みに絶えること約2時間。
あまりの痛みに、麻袋を頭からすっぽりかぶる様子を見ていると、コチラが息んでしまいます。

陣痛の間隔が1,2分間隔になり、辛そうな声が漏れる中、おや、破水かな?

すると、プヨさんがしきりに陰部から何かを引っ張ろうとしています。
よくよく見ると、
ア…黒い毛が見える!!!!


と思ったら、あれよあれよと。産まれました。



引っ張り出し、頭を抱え、全身が出ると同時に胸に抱える。

なんて素晴らしい!!!!

とても初産とは思えない(いえ、他の経験がありませんが)
出産。

ちょっと前まで、ちょっと小憎たらしいところすらあったプヨさん。9歳だもの。人間で言ったら思春期よね〜と思っていたプヨさん。

この瞬間からお母さんの顔です。

常に子どもを愛おしそうに抱きながら、姿勢を替えたり…。

画像

画像

画像

産後、1時間ほどして、落ち着いたかしら?と、おもむろにジュースを差し出すとゴクゴクと飲み干しました。
その量600mlほど。

さらに、朝からのまず食わずだからと、バナナを1本差し出すと、ばくばくっと食べ、続いて差し出すキウイもまだくれと言わんばかり。

落ち着いてきたところを見計らって、ちゃんと餌と水が飲めるように室内展示室への扉を開けました。

しばらくすると、どれどれと子どもと胎盤、そしてベッド材を抱えて移動してきました。

母は大変ね。
あれもこれも持たなきゃいけないんだもの。

画像
胸に子どもを抱え、餌を食べるプヨの後方から、背後の麻袋に伸びているのはまさに「へその緒」
麻袋のほうには胎盤が…。

そして、その頃には外はもう真っ暗…。

出産という大仕事を終えたのだから、きっと早く休みたいはず。

餌も食べ始め、水も飲んでいる姿を確認できたので、いつまでも観察せずに、電気を消して休ませました。


という1月7日。
その後も事務所にもどって、あれこれしていたら、もう七草がゆのことなんて忘れていたわけであります。

七草がゆはまた来年ですね。

何より、無事に産まれてきてくれたことが1番です。

そして、この子が動物園に産まれてきた意義を果たせるように、私に何ができるのかということを自問自答する1日でした。

誰にとってもかわいいあかちゃん。

ですが、ただ「かわいいね」で終わるのではなく、かわいいの先に、動物園動物の先に、野生の生きものがどのように暮らし、何が起きているのかを知り、彼らのために、ひいては私たちのためにもこれからどうしていくべきなのかを来園者のみなさまにも考えていただけるように、小さないのちと一緒に頑張っていきます。

私は育てられないから、プヨお母さん、頑張ってね。
私はお客さまに伝えるお仕事頑張るから。


2日目以降の様子はまた改めて…

写真の少ない1日目。
文字ばかりのブログであいすみませぬ。



<<
>>


 ABOUT
飼育展示係7
「ナナ」ではありません。
「しち」でもありません。
「セブン」です。
よろしく、どうぞ。

性別
エリア帯広市
属性事業者
 ブログカテゴリ
 カウンター
2010-01-13から
606,116hit
今日:3
昨日:6

戻る