2008年3月11日(火)
おかあさんといっしょ~君に会えたから
2008年3月11日(火)
彩優木さんにとどこあらわる。
2008年3月9日(日)
花時計~フリージア~

土曜日に学校に忘れ物が、あったので取りに行った。
(うららかな早春の日差し。眠たいな。腹へった。
もう卒業式までは学校に来ることもないな。)
俺はバスの一番後ろの席に座り
まだ、雪がこんもり残っている風景を眺めていた。
(あっこの匂い。)ふと前の席を見ると
ロングヘアの女の子が、大きい花束。
紙に包んであるが、おそらく・・きっとフリージアだ。
黄色い花。香りに特徴がある。
俺の家は華道家で、おやじが昔から家にいた・・
一応師範ぐらいまでは、たたきこまれたが。
あまり興味もなかったので、おやじのあとは
兄貴が継いでいる。
そんなわけで、家には年中花がさきみだれていた。
季節折々に咲く、花の名前ぐらいは
女の子よりは、はるかに知っているのではないだろうか。
高校の同級生も俺の素性なんてあまり話さないから
あまり知られずに過ごしてきた。
前の女の子が、俺と同じバス停で降りた。
バスが行って歩き出すとその子が声をかけてきた。
「あの・・」
振り返ると背の高い、俺と同じぐらい?
かわいい子だった。
「はい・・」
「都築悠秋(つづきゆうしゅう)先生のお宅って
ご存じでしょうか?」
(そりゃあ~うちだ)
「俺の家だけど・・」
「もし、よければ、連れて行ってくれませんか?」
(新しいお弟子さんかな)
まあほどんとが、年齢が上の人ばかりだけど。
二人はだまって、サクサク雪道を歩いた。
「花持ってあげようか?」
「いいです。大切なものだから」
「おやじに会いにきたの?」
「いえ。母が都合で来れなくて。頼まれた花を持ってきたんです」
「フリージア?」
「よくわかりますね?おうちの方なら分かるか。」
彼女はクスクス笑った。
「学校の帰り?なんですか?」
俺の制服を指さした。
「今年卒業でさ・・もう登校しなくていいから。
忘れ物取りに行ったの」
「そうなんですか」
「私も卒業なんです」
「えっ。俺と同じ年?」
びっくりした表情で、俺の顔を見た。
「そんな風にみえるんですね。」
「今年中学生になります。」
俺は足を止めた。
「今なんて、言ったの?」
「ですから、中学生に。」頭にロケットが飛んで行く・・
「変なこと言いましたか・・」
「だって、待ってよ・・待って。身長だって高いし。
顔だって、小学生にはみえないぞ・・」
彼女は笑って俺を見た。
「はい・あなたとおなじく卒業です。」
「まあ・・卒業ね・・・」
俺は玄関につくとおふくろを呼んだ。
「おふくろお客だよ~」
奥からのんきな声でおふくろがでてきた。
「はいはい・・あら」
「浅野真由美の娘なんですけど・・」
「あら桃ちゃん。大きくなって。いらっしゃい。」
「よくまちがわずに・・あがって。お昼の支度しているから」
「ほら、高志、居間に通して。」
おふくろは大きいフリージアの花束の包みを
かかえて台所に戻っていった。
彼女を居間に通して、俺はグラスとウーロン茶の
ボトルを取出した。
「今の小学生って、あんなに大人なのかよ。知り合い?」
「口調が、おやじ臭い~」
「小さい頃は一度来たことあるのよ・・桃ちゃん」
「えっ。」
「やっぱり、ひとりぐらい女の子が欲しかったわね。」
「まあまあ・・お昼もうじき、できるから・・」
(相手は小学生だぞ)
居間に入ると、桃ちゃんがきちんと正座していた。
俺はブレザーを脱いで、壁にかかっているハンガーにとりあえず掛けた。
「足くずしたら。いいよ。」
「はい。お茶。」
(顔ちっちゃい~)
「いただきます~」
「学校の男子にもてるでしょ。」
「そんなことないですよ。私よりかわいい子いるし。」
「みんなこんななの?」
(先生が困るだろうな。俺だったら一日見ているぞ)
昼飯食っていても、お見合いしているみたいだった。
彼女が、帰りのバスまで待っていると
「卒業したらどうするんですか?」と聞いてきた。
俺は地元の大学に行く話をした。
バスで彼女を見送るとにこにこ、手を振った。
桃の携帯が鳴る。
「はい。あ~果歩ちん。今ね、年上の男の子と
じゃれあって、いたの。ふふ。おもしろかったよ。
私、清純演じちゃった。」
高志のことをサカナにされているとは
思わず・・・。
とうの高志は、ニタツいていた。
(うららかな早春の日差し。眠たいな。腹へった。
もう卒業式までは学校に来ることもないな。)
俺はバスの一番後ろの席に座り
まだ、雪がこんもり残っている風景を眺めていた。
(あっこの匂い。)ふと前の席を見ると
ロングヘアの女の子が、大きい花束。
紙に包んであるが、おそらく・・きっとフリージアだ。
黄色い花。香りに特徴がある。
俺の家は華道家で、おやじが昔から家にいた・・
一応師範ぐらいまでは、たたきこまれたが。
あまり興味もなかったので、おやじのあとは
兄貴が継いでいる。
そんなわけで、家には年中花がさきみだれていた。
季節折々に咲く、花の名前ぐらいは
女の子よりは、はるかに知っているのではないだろうか。
高校の同級生も俺の素性なんてあまり話さないから
あまり知られずに過ごしてきた。
前の女の子が、俺と同じバス停で降りた。
バスが行って歩き出すとその子が声をかけてきた。
「あの・・」
振り返ると背の高い、俺と同じぐらい?
かわいい子だった。
「はい・・」
「都築悠秋(つづきゆうしゅう)先生のお宅って
ご存じでしょうか?」
(そりゃあ~うちだ)
「俺の家だけど・・」
「もし、よければ、連れて行ってくれませんか?」
(新しいお弟子さんかな)
まあほどんとが、年齢が上の人ばかりだけど。
二人はだまって、サクサク雪道を歩いた。
「花持ってあげようか?」
「いいです。大切なものだから」
「おやじに会いにきたの?」
「いえ。母が都合で来れなくて。頼まれた花を持ってきたんです」
「フリージア?」
「よくわかりますね?おうちの方なら分かるか。」
彼女はクスクス笑った。
「学校の帰り?なんですか?」
俺の制服を指さした。
「今年卒業でさ・・もう登校しなくていいから。
忘れ物取りに行ったの」
「そうなんですか」
「私も卒業なんです」
「えっ。俺と同じ年?」
びっくりした表情で、俺の顔を見た。
「そんな風にみえるんですね。」
「今年中学生になります。」
俺は足を止めた。
「今なんて、言ったの?」
「ですから、中学生に。」頭にロケットが飛んで行く・・
「変なこと言いましたか・・」
「だって、待ってよ・・待って。身長だって高いし。
顔だって、小学生にはみえないぞ・・」
彼女は笑って俺を見た。
「はい・あなたとおなじく卒業です。」
「まあ・・卒業ね・・・」
俺は玄関につくとおふくろを呼んだ。
「おふくろお客だよ~」
奥からのんきな声でおふくろがでてきた。
「はいはい・・あら」
「浅野真由美の娘なんですけど・・」
「あら桃ちゃん。大きくなって。いらっしゃい。」
「よくまちがわずに・・あがって。お昼の支度しているから」
「ほら、高志、居間に通して。」
おふくろは大きいフリージアの花束の包みを
かかえて台所に戻っていった。
彼女を居間に通して、俺はグラスとウーロン茶の
ボトルを取出した。
「今の小学生って、あんなに大人なのかよ。知り合い?」
「口調が、おやじ臭い~」
「小さい頃は一度来たことあるのよ・・桃ちゃん」
「えっ。」
「やっぱり、ひとりぐらい女の子が欲しかったわね。」
「まあまあ・・お昼もうじき、できるから・・」
(相手は小学生だぞ)
居間に入ると、桃ちゃんがきちんと正座していた。
俺はブレザーを脱いで、壁にかかっているハンガーにとりあえず掛けた。
「足くずしたら。いいよ。」
「はい。お茶。」
(顔ちっちゃい~)
「いただきます~」
「学校の男子にもてるでしょ。」
「そんなことないですよ。私よりかわいい子いるし。」
「みんなこんななの?」
(先生が困るだろうな。俺だったら一日見ているぞ)
昼飯食っていても、お見合いしているみたいだった。
彼女が、帰りのバスまで待っていると
「卒業したらどうするんですか?」と聞いてきた。
俺は地元の大学に行く話をした。
バスで彼女を見送るとにこにこ、手を振った。
桃の携帯が鳴る。
「はい。あ~果歩ちん。今ね、年上の男の子と
じゃれあって、いたの。ふふ。おもしろかったよ。
私、清純演じちゃった。」
高志のことをサカナにされているとは
思わず・・・。
とうの高志は、ニタツいていた。
2008年3月8日(土)
花時計~桜~

(昼には遅い。夕方には早い。僕は春の昼に部屋にいた。)
ピンポンが、なった。シオンがにゃあ~と鳴く。
玄関に出てみると、潮音が、つっ立っていた。
春のきれいなベージュのコートに引き出物。明らかに
結婚式帰りとわかる、いでたちだ。
「これはまた豪華な」
苦笑する、誠に潮音は頬をふくらませた。
「またなかなか、似合うんだね。」
「なによ。その言い方。」
淡いピンクのウェストがしまったミニのドレス。
それに8センチはありそうなピンヒール。
髪はアップのふわふわ・・・
「CD返しに来ただけなの」
「はい、これ」
「もう帰るのかよ。もーちょい拝ませて。
コーヒー入れるから」
「だって、笑っているよ・・・」
(誠の部屋にはこれで、2度目。前は友達と
ホームパーティ以来だなぁ。男の部屋にしては
きれいにかだついている)
潮音はソファにコートをかけた。
いい匂いのコーヒーが部屋にひろがる。
「ブラックでいい?」
「あ・・うん」
テーブルにマグカップが置かれた。
「いただきます」
「あ~おいしい」
潮音はつぶやく。
「シオンはいないの・?」
「いるよ。あれっ。」
グレーのペルシャのシオンは
潮音の引き出物に手を出していた。
「あっちにつれていくね。」
「いいよ。話に入りたいんだよ~」
「そーゆの着ると華やぐね。」
「褒め言葉ありがと」
「今日、結婚式で、昔の男に逢ってしまったのよ」
「それも、10年振りに」
「10年ぶり?」誠はきょとんとした。
「10年ったら、潮音が、中学生じゃん。」
「ある意味、初恋か。言えるかどうか・・・」
15歳の夏。学校のプールを掃除していた。
夏休みが終われば、水泳部も引退だ。
同じ部の同級生の都築君と掃除をしていた。
都築君は背も高くかっこよかった。
嫌いではなかったけど。
すべてが終わり、帰ろうとしていたとき。
彼がいきなりキスをしてきた。
私は呆然として・・何が起こったのか
ぐるぐるしていた。
「ごめん」
そういうと彼は走り去った。
「ごめん」彼とはこれが、最後の言葉になってしまった。
幾度となく目はあったけど。
私はまだ幼かった・・。
彼の気持ちをうかがう、ゆとりすらなく。
「その男に逢ったっていうのか」
「最後が、ごめん、だからね」
「私もすぐわかったけど」
「あいさつして。新郎の会社の同僚。変わっていなかった。」
「そこ15のふたりが、よみがったわけか・・・」
都築君は少し困った顔していた。
シャンパングラスを持ってこういった。
「本当は告白しようとしていたんだ。」
「あれから私も何も話さなかったし」
「嫌いじゃなかったの」
「そうだったのか」
夏の日差しとプールの光景がよみがえる。
私はくすくす笑う。
「今日は楽しみましょうよ。ね・・」
「もし僕が、彼だったら潮音に逢わない限り
ずっと心の中で、ひきずっているかも」
「そんなもん?」
「そーゆ別れかたって、まして思春期だし~。
いくら恋しても気になるかもね・・」
シオンが潮音の横でごろごろ鳴いた。
「よしよし~シオン」
なでなでする。目を細める。
「女はさ、通過点ぐらいにしか思っていなくてさ。」
「ちょっと哀れな男子諸君ってところか・・」
「だけど、かなりそのキスも勇気がいたはずだよ。」
「まあね・・・今はわかるな・・」
「誠も実はこうゆうシュチュエーションしたこと
あるとか・・・ねぇ・?」
潮音は誠をつっついた。
「ふんふん・・・」
「帰るわ。明日会社でね。」
「送って行くよ暇だし」
「ありがと。でも、アパートには入れないからね。」
「はいはい・・姫・・」
僕は玄関で、ヒールを履く潮音がバランスを
くずしたので、ささえた。
髪の毛をくんくんさせる。
「いいにおいだね。」
「なに、やっているのさ・・」
車を走らせなから、窓を開けると
若草の香りとサクラのにおいのような
空気が、ただよっていた。
「ああ~」あくびをする。
誠は笑いながら横を見た。
なんか・・淡い思い出思い出したよね~。
ピンポンが、なった。シオンがにゃあ~と鳴く。
玄関に出てみると、潮音が、つっ立っていた。
春のきれいなベージュのコートに引き出物。明らかに
結婚式帰りとわかる、いでたちだ。
「これはまた豪華な」
苦笑する、誠に潮音は頬をふくらませた。
「またなかなか、似合うんだね。」
「なによ。その言い方。」
淡いピンクのウェストがしまったミニのドレス。
それに8センチはありそうなピンヒール。
髪はアップのふわふわ・・・
「CD返しに来ただけなの」
「はい、これ」
「もう帰るのかよ。もーちょい拝ませて。
コーヒー入れるから」
「だって、笑っているよ・・・」
(誠の部屋にはこれで、2度目。前は友達と
ホームパーティ以来だなぁ。男の部屋にしては
きれいにかだついている)
潮音はソファにコートをかけた。
いい匂いのコーヒーが部屋にひろがる。
「ブラックでいい?」
「あ・・うん」
テーブルにマグカップが置かれた。
「いただきます」
「あ~おいしい」
潮音はつぶやく。
「シオンはいないの・?」
「いるよ。あれっ。」
グレーのペルシャのシオンは
潮音の引き出物に手を出していた。
「あっちにつれていくね。」
「いいよ。話に入りたいんだよ~」
「そーゆの着ると華やぐね。」
「褒め言葉ありがと」
「今日、結婚式で、昔の男に逢ってしまったのよ」
「それも、10年振りに」
「10年ぶり?」誠はきょとんとした。
「10年ったら、潮音が、中学生じゃん。」
「ある意味、初恋か。言えるかどうか・・・」
15歳の夏。学校のプールを掃除していた。
夏休みが終われば、水泳部も引退だ。
同じ部の同級生の都築君と掃除をしていた。
都築君は背も高くかっこよかった。
嫌いではなかったけど。
すべてが終わり、帰ろうとしていたとき。
彼がいきなりキスをしてきた。
私は呆然として・・何が起こったのか
ぐるぐるしていた。
「ごめん」
そういうと彼は走り去った。
「ごめん」彼とはこれが、最後の言葉になってしまった。
幾度となく目はあったけど。
私はまだ幼かった・・。
彼の気持ちをうかがう、ゆとりすらなく。
「その男に逢ったっていうのか」
「最後が、ごめん、だからね」
「私もすぐわかったけど」
「あいさつして。新郎の会社の同僚。変わっていなかった。」
「そこ15のふたりが、よみがったわけか・・・」
都築君は少し困った顔していた。
シャンパングラスを持ってこういった。
「本当は告白しようとしていたんだ。」
「あれから私も何も話さなかったし」
「嫌いじゃなかったの」
「そうだったのか」
夏の日差しとプールの光景がよみがえる。
私はくすくす笑う。
「今日は楽しみましょうよ。ね・・」
「もし僕が、彼だったら潮音に逢わない限り
ずっと心の中で、ひきずっているかも」
「そんなもん?」
「そーゆ別れかたって、まして思春期だし~。
いくら恋しても気になるかもね・・」
シオンが潮音の横でごろごろ鳴いた。
「よしよし~シオン」
なでなでする。目を細める。
「女はさ、通過点ぐらいにしか思っていなくてさ。」
「ちょっと哀れな男子諸君ってところか・・」
「だけど、かなりそのキスも勇気がいたはずだよ。」
「まあね・・・今はわかるな・・」
「誠も実はこうゆうシュチュエーションしたこと
あるとか・・・ねぇ・?」
潮音は誠をつっついた。
「ふんふん・・・」
「帰るわ。明日会社でね。」
「送って行くよ暇だし」
「ありがと。でも、アパートには入れないからね。」
「はいはい・・姫・・」
僕は玄関で、ヒールを履く潮音がバランスを
くずしたので、ささえた。
髪の毛をくんくんさせる。
「いいにおいだね。」
「なに、やっているのさ・・」
車を走らせなから、窓を開けると
若草の香りとサクラのにおいのような
空気が、ただよっていた。
「ああ~」あくびをする。
誠は笑いながら横を見た。
なんか・・淡い思い出思い出したよね~。






