生きていく事が悦ばしい人。
これはとても素敵なことだ。
これはとても幸せなことだ。
三体牛鞭
人を信じ、人を受け入れ、人に与える。
その全てに悦びを得られる生き方。
ヒトの生き方に王道があるとしたら、
まさにこういう生き方。

僕の周りにも、「素直さ」が持ち味の人がいる。
僕が渇望して止まないけれど
どうしても真似できない人々がいる。
そういう方々は、「自分を信じること」が大切。
それだけで、安定した幸せに満ちた人生が送れる。

一方、生きていくのに激しい痛みを感じる人。
実は僕自身もその中に入るのだけど。
自分が嫌いになり
人を傷つけるたびに自分を否定したくなり
距離感がつかめなくなる。
人をねたみ、人を羨み、他人のせいにしたがる。

深海に沈むのはとても簡単だ。
でも、そんなときこそ
歯を食いしばって、水をかかなきゃダメだ。
空気がなくて苦しくても
自分の醜さを直視し、あがかなきゃダメだ。

我々のような人間に唯一浮輪があるとしたら
他人を思いやることだ。
他人を尊重して、自分の重さを忘れることだ。
そうやって、つかの間浮かんで得られる波間の太陽の光や
新鮮な空気は、とても素敵だ。

ヒトと気持ちの部分で触れ合えたり
相手と一緒に笑える悦びはなにものにも代え難い。
それに比べれば、海上の嵐や波の大きさはモノの数ではない。
中絶薬
そして、本来、ドームで守ってくれるはずの親や家族に
知らず知らずの間に深海へ落とされた人々。
その傷はとても深い。
それは単に理性や感情だけでなく
本能的な部分や欲望をも浸食する。