2011329(火)

ムーミンパパの思い出の記。


ムーミンパパの思い出の記。

「ムーミンパパの思い出」(トーべ・ヤンソン/作・絵)
より ところどころ 抜粋して・・・

この家族の父であり、またこの家の持ち主である
わたしの一生は 嵐続きでした。

わたしは わたしの青春時代を かなしい気持ちで
振り返っています。

それを 今 書き続けるところなのです。
この 思い出の記を書くペンは わたしの中で
まだ 迷って 震えています。

昨日、歯医者の診察台の上で 待ち時間の合間あいまに読みすすめました。時々 先生とムーミンの話しをしたりしながら・・・

~ ずっと前のことです
  陰気な風の吹く ある八月の夕方、
  ムーミン捨て子ホームの階段の上に、
  ごくありふれた買い物用の紙袋がひとつ見つかりました 
  この紙袋の中にいたのが ほかでもない
  この わたし でした~

小さなムーミンは(現在のパパ)ホームを経営していた
ヘムレンさんとは ウマが合わず
そこの規律にも馴染めず、
ある日 決心をするのです。

~ ヘムレンさま、
 大きな使命が わたしを待っているような気がします。

 それに、ムーミンの命は短いのです。

 ですから わたしは、ここを出ていきます。

 さようなら。

 かなしまないで下さい。

  わたしは栄冠をかざって、戻ってきます!

 なお、マッシュかぼちゃ1缶もらっていきますよ。

  さようなら。
              ふうがわりなムーミンより~

と 手紙を残し 
運命の星が導くままに 
わたしは 自分を投げ出したのです。

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わたしは まだまだ 子どものムーミンでしたから
荒れ地の上をかなしい思いでさまよったり
谷間のさびしさに ため息をついたり
夜はおそろしい 鳴き声に怯えて
心細さをつのらせるばかりでした。

ホームを逃げ出し さまよい歩き
くたびれると 地面の上に丸まって
冷たくなった足を お腹の下にいれました。

そして ある小川で 棒とかたい葉で作られた
水車をみつけました。

それを 作ったのは フレドリクソン。

「ムーミンです。避難民です。
特別な星の下に うまれたものです。」

「では どの星だね。」

と フレドリクソンは興味をしめしてくれました。

わたしに対して 教養のある質問をしてくれたのは
彼が初めてでした。

小さなムーミンんは自分がこの世にうまれてきた意味や、冒険家になるつもりのことを話しました

フレドリクソンは熱心に聴いてくれ 急所になると
耳をぴくぴくさせました。

わたしが 話し終わってから 彼は長いこと考えていましたが、やっと 言いました。

「すてきだ。とても すてきだ。」

小さなムーミンは初めて友というものをみつけました

フレドリクソンとの長い友だち付き合いで、わたしがいつも感心したのは 彼が、人の気持ちをしずめて 納得させるのに、何も特別 意味のあることを
言ったり 難しいことを言葉を使ったりしないこでした。 

   後に 親友になっていきます。心の友。

私は このあたりまで 診察台の上で
読み進めました。

涙がこぼれそうでした。


 

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元気をだしはじめた スイレンと 明るいサボテンの花


      










  

  
       






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