2014年11月17日(月)
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「忘れるのは」
忘れるのは
山へ行く道が消えて
同じ道を戻るとき
おぼえているのは
道しるべのうしろから雲が湧き
時計の針が秋を思い出させるとき
迷うのは
その山道のまわりがうす紫の花で囲まれ
向こうへ向こうへと人を歩ませるとき
そしてきめるのは
口笛が二つになり 四つになり
やがて一人になって帰ってくるとき
岸田 衿子
忘れるのは
山へ行く道が消えて
同じ道を戻るとき
おぼえているのは
道しるべのうしろから雲が湧き
時計の針が秋を思い出させるとき
迷うのは
その山道のまわりがうす紫の花で囲まれ
向こうへ向こうへと人を歩ませるとき
そしてきめるのは
口笛が二つになり 四つになり
やがて一人になって帰ってくるとき
岸田 衿子
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