2011828(日)

『マアジナル』まるで曼荼羅アート?田口ランディ渾身の長編大作

読む×33

『マアジナル』まるで曼荼羅アート?田口ランディ渾身の長編大作

田口ランディの最新著書「マアジナル」を読みました。

マアジナル 公式サイト外部リンク


1987年10月。江上紗子はこの路地で消えた。あの日少女に何があったのか。拉致か、神隠しか、それともアブダクションか。UFO伝説の残る北陸の小さな町を舞台に過去と未来、現実と非現実が交錯する最高傑作長編!

あなたの見ている現実は、
あなたにとっての現実に
すぎないのだ。


マアジナルというのは、「境界」という意味だそうです。

UFO、コックリさん、縄文、量子論、神話、オカルト、アイヌ、シャーマン、民俗学、理性、鞍馬山、カント、スウェーデンボルグ、幽体離脱、精神病院、死後世界、天文学、占星術、タロットetc

もうランディ節、炸裂と言った感じの内容てんこもり、曼荼羅アートを覗き見るような、不思議でちょっと怖くて、でも興味深い内容が満載の、めっちゃ濃い小説になっています。

もちろんフィクションなんですが、書かれている内容はこの時代にもとってもタイムリーで、その裏づけされている取材力、勉強力はお見事。

あくまでも、ストーリーの中で、会話やエピソード、手紙などでこんな感じの内容が、ちぐはぐではなく盛り込まれていくのです。
難しい内容を、ちんぷんかんぷんではなく、わかりやすくランディさんを通して翻訳してくれている感じ。

田口ランディさんという作家、好みはわかれると思います。

いわゆる、キワモノ、危ない系、胡散臭さが漂うのは否めません。(盗作疑惑等もありましたしね)

ただ、個人的には、もう10年以上前に読んだ
「コンセント」「アンテナ」「モザイク」の三部作はとっても衝撃的でして。
なんだなんだこの作者は?

と怖いもの見たさで夢中で読んで、なんとも言えない不思議な感覚、その世界観に圧倒されました。
以来、ことあるごとに、ランディさんの本を読んでは、なるほど・・・とちょっと精神世界へトリップしています。


この本もそうですが、ランディさんの著書でたびたびでてくるのが冒頭に書いた一節

あなたの見ている現実は、
あなたにとっての現実に
すぎないのだ。


つまり、自分の見ているものは、本当に現実なのか
逆に言うと、例えば、妄想している分裂の精神患者がいたとして、その人が見ているものは、あくまでその人の現実

それは間違っていたとしても、その人にとってはゆるがない現実の世界。

そこを理解してあげる難しさというか、否定しない感覚というか・・・

元来、人間(特に日本人は、かな?)目に見えないものも否定しない、どこか懐疑的ながらも怖いもの見たさ、踏み入れてはいけない場所があることを知りながら、でも見たい、知りたい。
その反面、わからないものは怖いから否定しちゃう、認めない。

そんな部分誰しも持っていますよね。

今回の「マアジナル」はかつて一緒にUFO呼んだ6人の少年少女
その人生が再び交錯するとき、世界は揺らぎ始め、現実が静かに壊れていく・・・。

というストーリーを軸にして、様々なことを考えさせてくれます。

ランディさん渾身の1作。
長編ですが、ぐいぐい読ませます。

一読の価値はあると思いますよ。






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