2011619(日)

映画「八日目の蝉」心を揺さぶられる「女」とは何かを問う作品

観る×46

映画「八日目の蝉」心を揺さぶられる「女」とは何かを問う作品

話題の映画「八日目の蝉」

帯広でもちょっと遅れて、昨日から公開になったので、さっそく見てきました。

映画「八日目の蝉」公式HP外部リンク

蝉は地上に出てから7日間しか生きられないんだって

もし蝉が八日目まで生きたら・・・・

一緒に生きた仲間がみんな死んじゃってひとりぼっち
がらんどうのように生きていても寂しいだけ

そんな哀しいイメージから始まったこの作品

母性とは何か

血のつながりとは?

犯罪者の気持ちに感情移入できるのか

心を盗まれた被害者の葛藤は・・・



深くて重いテーマが見ている私たちの心を揺さぶります。


まず二人の主演女優
永作博美さん、井上真央さんの迫真の演技が素晴らしい。

二人ともセリフこそ少ないのですが、その時々の心情がしっかり表情やしぐさに込められていて、見る人をぐいぐいひきこんでいきます。

それに勝るとも劣らない存在感を示していたのが
森口瑤子さん

彼女、誘拐された子供の実の母親なんですが、夫に愛人ができてからの悪魔のようなしつこさ女の怖さ・・・

子供が帰ってきてからも、本当の母親なのに愛して貰えない怒りや葛藤、心を殺された空しさややるせなさ、見事に演じきっていましたよ。

「告白」の時の木村佳乃さんを彷彿させるような、恐ろしい女性像が物語の切なさを更に際だたせていました。


余貴美子さん、ある宗教団体の教祖様として登場するんですが、これがまた怪演で、おいしいところもっていかれます。

彼女はどの作品に出ても変幻自在、本当に存在感ありますね。

小池栄子さん、彼女の最初の挙動不審なおどおどした感じ
これ、ちゃんと理由があって、あとからちゃんとつながっていくんですね。

バラエティのイメージが強い彼女でしたが、ここ数年は確実に「女優」としてのキャリアアップさせてるなぁと思いました。

出てくる登場人物、女性が、優しくて儚くて強いです。
それに比べて男性陣のふがいなさ、情けなさもクローズアップしたフェミニストな作品でした。


八日目を生きた蝉、もしかしたら誰も見たことのない、素晴らしい世界を見ることができるのでは?

全編を通して重く切なく痛く哀しいのですが、最後はそんな希望を、一筋の光を、見いだせる映画です。


主題歌 中島美嘉「Dear」

この歌詞、映画のストーリーそのままで最後に流れるとぐっときました。

特に女性は見て損のない映画だと。
今度は原作も読んでみたいなと思いましたよ。おすすめです。






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