読む(33)


2008530(金)

生きるコント/大宮エリー

読む×33

大宮エリー外部リンク(Wikipediaより)

1975年生まれ。映画監督・脚本家・放送作家。
東京大学薬学部卒業後、電通に入社。
06年5月、退社しフリーに。
幅広い分野にわたる活躍で、いま最も注目される新鋭である。
生きるコント/大宮エリー

最近、仕事以外はプチヒキコモリロリンな生活を送っているspica☆です。
今はインプットモードなのか読書にどっぷり填ってます。

私、本とか漫画とか一人で読みながら、声を出して笑ってしまい、子どもたちに気持ち悪がられることがあるのですが、この本は久しぶりにその姿を気持ち悪がられた1冊。

「生きるコント」大宮エリー外部リンク

週刊春秋に掲載されていた連載をまとめた初のエッセイ本です。

彼女、東大卒なんですよね。
こんな頭のいい方が過ごしている本当に「コント」そのものの日常生活に大爆笑してしまいました。

東大薬学部在学中、運命を感じて、突然、リオのカーニバルに旅立った大宮エリーさん。到着した現地では、なぜか黄色いビキニ姿で街中の人々に笑われながら、危険なダウンタウンを走りまわることに……。
その日から人生が一変、数十匹のアライグマに襲われたり、免許もないのにピンクのポルシェを貰うはめになったり、競技用自転車を衝動買いして車に轢かれたり……。
毎日、真面目に生きているつもりなのに、すべてがコントになってしまう人生。でも、そこには、他人を元気にする不思議な魅力がつまっています。吉本芸人もビックリ、爆笑必至! 天然系笑いの女王の真髄をお楽しみください。(MM)

もともとはspitzのPV(群青)映画「海でのはなし。」の監督としてその名前を知ったのですが(やっぱりスピヲタかい!)、サラリーマンNEOや数多くのCM作品も手がけていらっしゃるようで。

やはり好きなモノってどこがで繋がるんだなぁ・・・と妙に納得してしまいました。
エリーさんを上まわる天然の「おかん」のエピソードが特に笑えます。
これからますます目が離せないマルチな女性になりそうな予感。

最近ちょっと「笑い」が足りなかったかも?
TVのお笑い番組もちょっと食傷気味なのよねぇ・・・
「生乾き。」さんのブログを見るのが密かな楽しみ・・・

と思っているそこの貴方!
私とツボが似ているかもしれません。
ぜひチャンスがあったら手にとって読んでみて下さいね。

もう1冊
恋愛好きですが、何か?中園ミホ著
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こちらもなかなか面白かったです。
彼女はTVドラマ「やまとなでしこ」「anego」「派遣の品格」etc
人気ドラマの脚本家としてすっかり有名ですよね。

恋愛大好き!と言い切れる彼女、ドラマの裏話なんかもあったりしてこちらも楽しめるエッセイでした。


<本日のおまけ>
たぶん日本でもなぜか我が家だけのマイブーム

伝説のコミックデュオ?ブリーフ&トランクス
今頃またGOLDEN BESTを借りて来ちゃいました。
やっぱり笑えるんだよなぁ・・・

ブリーフ&トランクス「さなだ虫」

身体大切に・・・






2008520(火)

田口ランディ「富士山」他

読む×33

雨ですねぇ・・・
こんな日はインドア派の私にとっては絶好の読書日和。
家の中で好きな音楽を聴きながら好きな本を読むのが至福のひととき。
田口ランディ「富士山」他

作家「田口ランディ」さんの書く作品が好きです。

初めて「コンセント」を読んだとき何とも言えない衝撃を受けました。
その独特の世界観、凄く苦しくて切なくて痛みを伴って・・・
でも読み進まずにはいられない。そんな不思議な感覚でした。

「アンテナ」「モザイク」続く3部作も引き込まれるよう一気に読んだ記憶があります。

そのあとも「ミッドナイトコール」「7day in BALI」etc
「田口ランディ」
さんの作品を見付けたら手に取っていました。


先日図書館で「生きる意味を教えて下さい」という本を見付けました。
田口さんが各界の著名人と「生きる意味」この答えの出ない難問を対談形式で本にしたもの。

田口さんも対談相手のそれぞれの先生方もいろんな経験、研究をなさっていている方達です。
それぞれの視点で、最近の悲惨な事件、なくならない戦争、テロ、災害、自殺・・・「生きること」と「死ぬこと」の意味を語っていきます。
もちろん明確な答えが出せるわけではありません。
でも非常に考えさせられるような哲学的な言葉もたくさんありました。

それで、また改めてランディさんの作品が読みたくなったのです。
彼女のスピリチュアルな視点にも凄く興味があるんですよね。

「被爆のマリア」「ドリームタイム」「富士山」を続けて読みました。

どれも短編集なので、家事の合間合間に、眠りにつく前に、とっても読みやすかったですよ。

今日はその中で「富士山」を紹介します。
富士山外部リンク
ちょっと古い作品ですが。(2004年)

とても長い年月、日本人の心に希望を与え続けてくれた富士山
その富士山に祈りと感謝をこめて書かれた連作です。

あのカリスマ宗教集団から社会復帰をしている少年のお話、優等生の少年達が樹海での卒業キャンプをするお話、ゴミ屋敷に住む老婆の話、堕胎を許せない看護師の話。

いずれも今日的なテーマで、もちろんフィクションなんですが、凄くリアリティのあるお話です。
出てくる登場人物は、何かしらのトラウマだったり痛みをかかえています。
きっと表面には出さなくても、人間には光と影の両面が必ずありますよね。
秘めた凶器をもしかしたら持っているのかもしれない。

自分が見ている世界が全て、だとしたら妄想に取り憑かれた人は、はたからみると変人でも、その人にはその世界しかなくって・・・

田口さんの小説、作品によっては読んだ後も心にどんと引きずってしまうようなものもあります。
でも、田口さんが扱う「生と死」はきっと避けては通れないテーマでもあると思うのです。

でもかすかな光を信じたい、それは寄り添えるやすらぎだったり、祈りだったり、朝の力強さであったり・・・
そんな「光」を「富士山」という日本の象徴を通して紡いでいきます。

重い中にもかすかな光を見付けられる・・・そんな珠玉の作品集でした。

普段はもちろんハッピーエンドの明るいお話しが好きなんですけどね。
こんな雨の日はじっくりとちょっと哲学的?な作品にも手を出してみたくなった私でした。



<本日のおまけ>
本文とはまったく関係ありませんが、あるところのシュークリーム
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げんこつシュークリーム¥105です。
膨らみがなくって、平べったいんです。
シューも堅め。
どこのだかわかりますか?

ヒント・・・十勝のお菓子屋さんではありません。




200851(木)

谷川俊太郎質問箱

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ほぼ日刊イトイ新聞外部リンクの中でとりあげられていた企画

詩人の谷川俊太郎さんにいろんな質問を投げかけて、それに彼が誠実に答えていく・・・
それが1冊の本になってます。
谷川俊太郎質問箱

私、谷川俊太郎さんってもちろん名前は存じていましたが
そんなに大好き!とかFANというほどわかってなかったんですね。

でも、この本を読んで一気に好きになりました。

江田ななえさんのイラストがまたなんともいい意味で脱力感があってひきこまれるんですよね。

いろんな人(年齢問わず一般の方、芸能人、ガチャピンやムックからも?)からいろんな質問が谷川さんに寄せられて
それをひとつひとつ丁寧に
時には真剣に時にはユーモラスに答えてくれています。

それがなんか暖かくて心地よくって
読み終わった後、ほんわかと優しい気持ちになれる、そんな本です。

たとえば

質問 4 どうして人間は死ぬの?
       さえちゃんは死ぬのいやだよ。
     
     (こやま さえ 六歳)
   
     追伸:これは、娘が実際に母親である私に向かってした質問です。
     目をうるませながらの質問でした。正直、答えに困りました。

谷川さんの答 ぼくがさえちゃんのお母さんだったら、
       「お母さんだって死ぬのやだよー」と言いながら
       さえちゃんをぎゅーっと抱きしめて一緒に泣きます。
       そのあとで一緒にお茶します。
       あのね、お母さん、言葉で言われた質問に、
       いつも言葉で答える必要はないの。
       こういう深い問いかけにはアタマだけじゃなく、
       ココロもカラダも使って答えなくちゃね。

素敵ですよね。
子育て中のお母さん、恋愛や仕事、自分自身について悩んでいる人にもヒントになるような優しい言葉がたくさん散りばめられています。

きっと谷川さんのお人柄
決して科学的な答えではないですが、人間的な暖かい言葉がそこにあります。

最後の糸井さんとの対談では、決して偉人ではなく本当に人間くさくてお茶目な部分も垣間見られたりして。

最近ちょっと疲れたなぁ・・・なんて思っているみなさんにもホッと一息できる癒しの本になってますよ。GWの読書タイムにもおすすめの1冊です。   

日刊イトイ新聞 谷川俊太郎質問箱外部リンク


<本日のおまけ>
小樽のお土産、ルタオ様のアーモンドショコラ「ショコラド小樽」
さすがルタオ様、焼き菓子もとっても高級感あるお味でびっくり!
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200833(月)

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう~5つの強みを見出す

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欠点さえ強みになる!

200万人のインタビュー調査から、一人ひとりの資質にはパターンがる事が明らかになった。そこから抽出したものが、すぐれたパフォーマンスを生み出すカギとなる「34の強み」だ。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう~5つの強みを見出す

最近、この手の本を紹介される事が多いのですが、この本もなかなか面白かったです。
初版は2001年発行なので、試してみた方も多いかもしれませんね。

さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう
 マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン
   田口 俊樹 [訳]


さぁ、才能(じぶん)に目覚めよう 7&Y外部リンク

まず、昔から繰り返し言われる話しなのですが
自分の長所、短所について、あなたはどれくらいわかっていますか?

他人に対しても、悪いところばかり指摘したり気になったりしてませんか?

優秀な人間になるためには、まず弱点を自覚すること、分析すること、そしてそれを克服すること・・・そんな風に教えられてきた人も多いのでは?

でも本当にそうでしょうか?
欠点、弱点を克服するのに意味がないとは言いませんが、苦手なことを平均のレベルにあわせるのに苦労するより、もともと自分の強みを生かす方がはるかに楽しく、素晴らしい人生が築けると思いませんか?

この本はそんな観点から、まずは自分の強みを知りましょう。
そのお手伝いをしてくれる本になってます。

「才能」の定義として
「無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン」であり、なんら「自慢すべきもの」ではない。

才能というと「持って生まれた特殊な能力および素質」と考えがちですが、こう定義されると、本当に誰もが持っている気付いていない才能がたくさんありそうですよね。

強みになりうる最も優れた潜在能力の源泉を見付けるために
「ストレングス・ファインンダー」というものが用意されています。

ストレングス・ファインダー外部リンク

インターネットのアクセスして、180の質問を答えていくんですね。
その結果、34の強みのうち上位5つの強みを割り出してもらえます。

34の強みというのは
アレンジ  運命思考  回復思考  学習欲  活発性  共感性
競争性  規律性  原点思考  公平性  個別化 コミュニケーション
最上志向  自我  自己確信  社交性  収集心  指令性 
慎重さ  信念  親密性  成長促進  責任感  戦略性
達成欲  着想  調和性  適応性  内省  分析思考
包含  ポジティブ  未来志向  目標志向

もちろんどれが良くてどれが悪いとかではありませんよ。
こんな思考のパターンが見られるよというのを、普段の思考パターンから割り出してくれて、これがなかなか説得力があるのです。
この上位5つの組み合わせは3300万通り以上あるというのですから、全く同じ資質を持つ人とあう可能性は限りなくゼロに近い。
それだけ一人一人に価値があるんだと受け取ることができますよね。

ちなみに私は
成長促進、ポジティブ、包含、運命思考、収集心
が上位5つをしめました。

どれも自分にあてはまることばかり、なるほどと納得の結果でした。
人が成長する過程を見るのが大好きで(成長促進)いたって前向き(ポジティブ)、外れた人をみると仲間に入れたくなり(包含)、スピリチャルな思考を好み(運命思考)人のためになる情報を集めるのが大好き(収集心)
というまさに自分でも頷ける結果だったんですね。

星占いや血液型占いなど、生まれた日や自分ではどうにもならないもので運命とか性格とか語られたくない!なんて人にはお勧めかもしれません。

そうではなくても、客観的に自分の資質、ましてや才能を見極めるのは案外難しいもの。
このストレングス・ファインダー
を使ってみるのはなかなか有効で面白かったです。

難点として、この本1冊ごとにアクセスのためのIDがついています。
一度使ったIDは二度と使えないようになっているんです。
なので、古本や人から借りた本では、自分の強みは見付けられないんですね。
そこが商売上手というか、やられたって感じです。
気になった人は自分で買わなければならないという・・・

あと、どうしてもアメリカ人が書いたもものを和訳してある本なので
和訳特有の堅い言い回しというか、馴染みの少ない表現も出てきます。

ちょっと堅苦しいお話しで、本自体は眠気を誘うのも事実です(笑)
全体的には企業を経営する立場だったり、上の立場に立つ人むけに書かれている内容の部分も多いです。

でもそのあたりを差し引いても、まず、自分を知りたい人、自分の素質、強みはなんなのか、見付けたい人には非常に参考になる本になっていますよ。

その強みをどうこれから生かしていくかはまた本人次第なんですけどね。
まずは自分を知るきっかけになる本という意味ではとても面白く参考になる本でした。
長々と書いてしまいましたが、興味のある人は手に取ってみて下さいね。 



2008226(火)

夢をかなえるゾウ

読む×33

夢をなくしたサラリーマンと関西弁のゾウの神様が繰り広げる、
「笑えて」「泣けて」「タメになる」全く新しいエンターテイメント小説。

史上最悪の師匠「ガネーシャ」の教えがあなたの人生を変える!?
夢をかなえるゾウ

お友達から薦められた本が届いたのでさっそく読んでみましたよ。

夢をかなえるゾウ 水野 敬也 著

夢をかなえるゾウ公式HP外部リンク

今年ドラマ化も決定、今まで30万部が売れてるそうなので
ご存知の方も多いかもしれません。

いわゆる自己啓発の本に分類されてしまうのかもしれませんが、この本はちょっと違いました。
全然堅苦しくもなく、押しつけがましいところもありません。
物語として、充分笑えるし面白いです。

自分を変えたい、成功したい、夢をかなえたい!と願っているごく普通の主人公の前に、関西弁の神様?ガネーシャが突然現れたんです。

このガネーシャは主人公にひとつひとつクリアできそうな単純な課題を与えていくんですね。

例えば、靴を磨きなさい。とかトイレ掃除をしなさい。とかね。

胡散臭い神様で、主人公も半信半疑なのですが、やがてその課題をクリアしていくことによって自分の中の何かが変わって・・・・

偉大な著名人、世界中の成功者達のエピソードもさりげなく織り込まれ、ユーモア溢れる語り口調の中に、実はすごく大切な本質的な言葉が散りばめられているんです。

もちろん、読んでいるだけではダメ、実践しないと意味がないということも繰り返し伝えられています。

よく書かれている言葉だったり、頭ではわかっている事でも、こうやって神様なんだけどある意味人間くさいガネーシャを通して語られると、改めて気付かされたり、納得する事が多かったです。

とにかく、単純に小説としても面白く、読み進めていくといつのまにかタメになっているという感じでしょうかね?

なかなかオススメの1冊でしたよ。
興味がある方はぜひ手にとってみてくださいね。







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