2007129(日)

クリスマススト-リ-ズ  9


「甘栗売り」

繁華街で、俺は栗を売っていた。
(今日はイブだしなぁ。売れ行きもいまいちだな)
「わ~ん。」煙草をふかしながらいきなり湿っぽくなる。
「びっくりした」
店の脇で女の子というよりギャルが泣いていた。
茶パツにミニのレザ-パンツになんと紫のタイツ。そそるぜぇ~
おっと「ねえちゃん。別の所で泣いてくんない?」
「商売あがったりなんだよ」
「だってだって。彼氏と今別れたばかりなのよ~」
突き刺さるような声に俺は耳を塞いだ。
俺は店の奥から事務用のスチ-ルイスを出してきた。
「じゃあこれに座れ。」
「栗たべっか?」
彼女はうるんだ・・いや・真っ赤になった瞳で俺を見る。
「ちょっと待ってれ」
ガラガラ回る機械の中から新聞紙に何個か炒りたての栗を
つつんで渡した。
「あつっ」
「熱いってば」
「そりゃ出来たて売りだもん。熱いに決まってる」
「兄ちゃん、ソリコミ怖いね」
「うっせ-よ」
「いまどきソリコミは流行らないよ。ぉぉぉ」
「俺は17の時からコレしかしたことないんだ」
「可愛そうだよな。クリスマスイブに振られるなんてサ」
「兄ちゃんは彼女いんの?」
「いたらこんな所にはいね-よ」
彼女はふふふっと笑う。可愛いじゃね-か。
「笑ったね」
俺は、眉をきゅっと上げた。
「彼氏はエッチがうまかったのか?優しかったのか?」
「両方。」二刀流かよぉぉぉぉ。どんなのやったんだよぉぉぉ。
「そりゃ離れられないわな」
「別の女ができたって言われた」
「私のこと重かったんじゃないかな」
俺は缶コ-ヒ-を差し出した。
「飲めッ。熱いぞ」
「ありがと」さっきから雪が降りっぱなしだ。
通り過ぎる連中もどこかおしゃれで、笑いあっている。
「代わりにだっこしてやるか?」
「ばかっ。今会った女にそんなこと言ってどうするのよ」
「私そんなに軽くないよ」
「ああごめん。ごめんな。」
そして彼女は俺の店先でしばらく泣いていた。
「兄ちゃんありがと」
「また悲しくなったらくるね」
「来なくていいっちゅうの・・・」
「おいっ」立ち去ろうとする彼女を引き止めた。
「デ-トするべ」
「いいよ。でももう少しお話してからね」
彼女は大きく手を振って煙草をくわえている俺を見ていた。
「飲みすぎんなよぉぉぉ。ヤケはだめだからなあ」
人ごみに消える瞬間、彼女は大きくマルを手で作る。
「馬鹿な女・・・」
俺はくくくっと笑った。かわええ~。かわええなぁ。




2007129(日)

喪中のはがき

年賀状の季節とともに、やって来る、毎年数枚の喪中のはがき。今年はちょっとショックなものが、ありました。それは息子が、生まれたころに肢体不自由の訓練施設に通っていたのですが、そこに通っていた男の子の逝去でした。ハンデイを持つ子供は、何かしら弱く生まれる子が多く、親たちは言わないけど、短命ということはどこかで、覚悟しています。できるだけ元気に生きていて欲しいと願うだけなんですが。 その子にはクリスマスのお菓子を送るつもりです。 話が暗くなりましたが、喪中のはがきが来たときは、たいていクリスマスカードを送ります。なかには懐かしいといって、手紙をくれることも。 やはり縁は大切にしたいです。



2007128(土)

手術室

  
ドラマやドキュメンタリ-で手術室はよく見るこのごろですが。
実際に乗られたかたはどのぐらいいるでしょうか?
私は人生で2回目の手術室にはいりました。
まず扉。上に赤いランプで手術中と光ります。
これだけでもなんか怖い~。
そしてここで手術用のサンダルに履き替えて、また横に扉。
つまり2重扉です。足元に開閉のペダルがついていて、扉は
足で開閉するしくみです。ガ-ッ。またまたいやな音。
そしていよいよ手術室。真中に手術台。わお~。
「ここにうつぶせになってください」
手術上今回はこんなスタイルでした。
血圧を自動で測る機械。すごい音で減圧、加圧。
心音を聞くモニタ-。ピッピッピッ。あれです。
ドラマで見るやつです。きゃあ~手術台なのねぇ。
口に酸素マスク。あらら~。
こんな感じで手術ははじまりました。

終わってから下半身麻酔なので、トレッチャ-に乗って
移動しました。なんかドラマでこういうのあるなぁなんて思いつつ。

それで2時間ほど酸素チュ-ブを鼻から入れていました。

コレもよくドラマで見るあれです。

なにはともあれ手術室は大なり、小なり、いいもんではないですね。

ドラマではかっこよく見せていますが。

実際はシビアです・・・・全身麻酔だとなにもわからないんでしょうけど。





2007127(金)

クリスマススト-リ-ズ 8

     
「結婚前夜」

佳子からその手紙が届いたのはクリスマスの1週間前だった。
「写真を整理していたら、こんな写真が出てきました。」
それは、はるか昔に俺らが、恋人という関係だった頃。
ハワイで撮った写真だった。
佳子が、近く結婚するという話は友人から聞いていた。
(なぜこんな写真を)
わさわざ送ってよこすなんて。
手紙の最後には「一度食事でもしませんか・・?」
そして携帯の番号がていねいに書かれていた。
俺にはうしろめたさがあった。
そういう別れ方をした。彼女だって同じぐらい傷ついたはずだ。
「久しぶり。連絡くれるなんて思ってもいなかったわ」
「結婚するんだってね」
「もらってくれるひとがいたから・・・」
「おめでとう」
佳子は明るい声で交わしてくれる。
食事の約束をして再会することになった。
「クリスマスイブにいいの?」
テ-プルをはさんで、俺は昔と変わらない
きれいな顔だちの佳子にたずねた。
「あっ、仕事なのよ。ひとりで過ごすのも最後だしね」
軽く乾杯をしてずっと佳子をながめている。
「ずっとみている」
「なんかさ、いろいろ思い出すんだ」
「時がたった感じ?」
「あの写真迷惑だった・・」
「どうして?」
「うれしかったよ」
「そっか。」佳子は安堵の表情を見せた。
「拓には彼女いないの?」
「ガ-ルフレンドはいるけど。彼女はねぇ。」
「だんだん恋もめんどくさくなるわよ」
「そのうちじいさんになっていたりして。やだやだ。」
今のふたりだったらやり直せるかもしれない。
でも離れた時間うめるには、かなりつらそうだな。
俺はそう思った。
食事をして外に出ると雪が降り出していた。
「あのさ」
「なあに・・」
「独身最後のクリスマスは本当に好きな人と過ごしたいと
思って、あの手紙書いたの」
佳子はたちどまって、ふいにキスをした。
何がなんだかわからなくなる。
佳子が「ごめんね」・・・・
そういうとそのままじっと、お互いだまっていた。

「やけぼっくりに火かよ」
「ちがうわよ」
振り絞るような声になる。
気持ちが加速していくのがわかる。
「わかっているよ。気持ちが戻っても戻れない・・・」
ふたりとも現実は意識していた。
手を握る。手を握り返す。また握って・・・・
声にならない快楽が繰り返すようだった。
「ここで・・」佳子がすっと手を離した。
俺は佳子を抱きしめた。
涙声でうんうんとうなづく。
「ごめんな。俺が幸せにできなくて。」
「ありがとう」
そういって今度は俺から佳子にキスをした。
にこっと笑って彼女は手を振った。
「幸せなってね、拓も・・・」
離れて手を振る佳子の姿をずっと見ていた。




2007126(木)

探偵ガリレオ

探偵ガリレオ

家に帰ってきました。
まだ完全ではないけど
今夜は牡蠣なべです。
まだ荷物もかだつけていない~。
入院中に読んだものの一つが、これです。
ドラマでは福山雅治さんが、やっていますが、原作の東野さんは佐野史郎さんをモデルにしたのだとか。解説が佐野さんが、書いているので、おもしろかったです。湯川を佐野さん版ガリレオも見てみたい、そんな感じ。



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