2013年9月15日(日)
みどり

信号待ちをしているとラヂオから信号は緑なのにどうして青信号と言うのか的な話をしていた。
懐かしい話題に聴き入った。
ラヂオの中での答えは無かったけど、学生の頃「色彩学」の授業で語られていたのをぼんやりと思い浮かべていた。
答えはその中にあったのかどうだったのかは忘れてしまったが、これまでの経験の中で「みどり」という色のキーワードはずっと付いてまわっていたんだと改めて思ったりした。
相当前になるが、「緑の時代」的な講義の中で聞いた話は今でも憶えている。
講義の導入部だった。
戦前から戦時中、色彩学の権威が研究していたのは「目立たない色」だという。戦時中それぞれの局面においていかにカモフラージュできるかという研究だ。
その色彩学の権威が戦後の高度成長期に研究していたのは「目立つ色」だそうだ。誰よりも目立つ事を目標に色の組み合わせを研究し、モノを売るという目的に使用されたのだとか。
世の中が豊かになってくると研究テーマは目立たない色でも目立つ色でもなくなったそうだ。テーマとなったのは「快適な色」になったそうだ。
つまり、それらのテーマを欲したのは「政府(軍)」から「企業(社会)」そして「民間(個人)」へと変わってきたという話だ。
この話はたとえ話だったのかも知れない。でも、時代を反映して色彩に対する要望も変化してきた事がわかる。
現在はより細分化が働いているように感じる。企業も個人も社会も世界も「色」によって左右される局面が多い。
流行色だったり、購買意欲をそそるには的なマーケティングに踊らされている例は多く見られる。
信号の話だった。
日本の法令では「青」、国際的な基準は「緑」だと言う事だったと記憶しています。
でも、信号の「緑」は微妙な「緑」のような気がする。非常口の標識ははっきりとした「緑」だ。
これには諸説あるようでよくわからないけど、今になって調べると明確な理由があるようだ。
>>日本の「信号機の青色」には「国際ルール上は緑色」とするための「言い訳」が隠されていた!?
では、なぜ「緑」を「青」と言うかだ。
日本人は古来から植物の持つ「みどり色」を「みどり」ではなく「あお」と呼んできたという歴史があります。
「青葉、青草、青梅」など植物をさす「緑色」は「青」と表現される事が多い。
漢字の「青」の成り立ちをみると、「生(あお-草の芽生え)」と「丼(井戸の中に水の溜まった様)」の会意文字であるという。「青」が「緑」の意もカバーしているということになるのであろう。
「日本色彩文化史」では流通性のあった色として「赤、丹(に)、青、白、黒の五語」とし、緑や紫などは染料や顔料の名称だったとしている。
つまり「あお」は緑から青、紫までの広範囲を示す色の名称であったと思われる。
信号が最初にできたのがいつかわかりませんが、緑色にみえるその「進んで良し」の灯りを「あお」と表現したのは日本人らしい当たり前の表現だったのかもしれません。
その講義を受けるまでその「青信号」を別に不思議には思ってはいませんでしたけどね(^_^;
※最初の信号は大正8年(木の板製)
電気式は昭和5年でアメリカからの輸入品ということです。
色は「赤、黄、緑」となっています。
>>警視庁
懐かしい話題に聴き入った。
ラヂオの中での答えは無かったけど、学生の頃「色彩学」の授業で語られていたのをぼんやりと思い浮かべていた。
答えはその中にあったのかどうだったのかは忘れてしまったが、これまでの経験の中で「みどり」という色のキーワードはずっと付いてまわっていたんだと改めて思ったりした。
相当前になるが、「緑の時代」的な講義の中で聞いた話は今でも憶えている。
講義の導入部だった。
戦前から戦時中、色彩学の権威が研究していたのは「目立たない色」だという。戦時中それぞれの局面においていかにカモフラージュできるかという研究だ。
その色彩学の権威が戦後の高度成長期に研究していたのは「目立つ色」だそうだ。誰よりも目立つ事を目標に色の組み合わせを研究し、モノを売るという目的に使用されたのだとか。
世の中が豊かになってくると研究テーマは目立たない色でも目立つ色でもなくなったそうだ。テーマとなったのは「快適な色」になったそうだ。
つまり、それらのテーマを欲したのは「政府(軍)」から「企業(社会)」そして「民間(個人)」へと変わってきたという話だ。
この話はたとえ話だったのかも知れない。でも、時代を反映して色彩に対する要望も変化してきた事がわかる。
現在はより細分化が働いているように感じる。企業も個人も社会も世界も「色」によって左右される局面が多い。
流行色だったり、購買意欲をそそるには的なマーケティングに踊らされている例は多く見られる。
信号の話だった。
日本の法令では「青」、国際的な基準は「緑」だと言う事だったと記憶しています。
でも、信号の「緑」は微妙な「緑」のような気がする。非常口の標識ははっきりとした「緑」だ。
これには諸説あるようでよくわからないけど、今になって調べると明確な理由があるようだ。
>>日本の「信号機の青色」には「国際ルール上は緑色」とするための「言い訳」が隠されていた!?

では、なぜ「緑」を「青」と言うかだ。
日本人は古来から植物の持つ「みどり色」を「みどり」ではなく「あお」と呼んできたという歴史があります。
「青葉、青草、青梅」など植物をさす「緑色」は「青」と表現される事が多い。
漢字の「青」の成り立ちをみると、「生(あお-草の芽生え)」と「丼(井戸の中に水の溜まった様)」の会意文字であるという。「青」が「緑」の意もカバーしているということになるのであろう。
「日本色彩文化史」では流通性のあった色として「赤、丹(に)、青、白、黒の五語」とし、緑や紫などは染料や顔料の名称だったとしている。
つまり「あお」は緑から青、紫までの広範囲を示す色の名称であったと思われる。
信号が最初にできたのがいつかわかりませんが、緑色にみえるその「進んで良し」の灯りを「あお」と表現したのは日本人らしい当たり前の表現だったのかもしれません。
その講義を受けるまでその「青信号」を別に不思議には思ってはいませんでしたけどね(^_^;
※最初の信号は大正8年(木の板製)
電気式は昭和5年でアメリカからの輸入品ということです。
色は「赤、黄、緑」となっています。
>>警視庁

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