2014年11月22日(土)
棗(ナツメ)のうた




「棗のうた」
まいばん棗を一つずつ喰べたので
まいばん棗が一つずつ減りました
もしも 棗が一つもなくなったら
わたしはなにをして
夜をすごせばよいのでしょう
時計塔の下で一目惚れする恋もなく
泣く泣く別れを惜しむ 古里もなく
小犬もなく
まいばん棗は一つずつ減って
まいばん夜更けは一つずつ去って
わたしは最後に一つの棗を喰べました
岸田衿子 『いそがなくてもいいんだよ』より

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