獣医療情報(22)


2015911(金)

秋のダニ注意報


秋のダニ注意報

日も短くなり、過ごしやすい季節となりました。そんな初秋の日に、わんこの皆様に秋ダニ注意報発令です。

本稿の下に、ダニのライフサイクルの学術資料を添付しました。ダニに不快感を感じられる方はご覧にならないようお願いいたします

ダニの寄生は春だけではありません。秋もダニの寄生があり、むしろ秋の方が厄介です。その理由を以下に挙げます。

1:秋のダニは、幼ダニ&若ダニ
春は、親ダニの寄生シーズンです。この親ダニが吸血して産卵し、生まれて直後のものを幼ダニ、それらが寄生&吸血し、脱皮したものが若ダニです。
親ダニは肉眼で確認できるため、散歩から帰ってきた直後で、まだ毛の上を移動していれば、手ではらう事も可能です。
一方、幼ダニ&若ダニは小さくて、肉眼では確認できません。

幼ダニ&若ダニは必死で集団行動!!
幼ダニ&若ダニはこれから来る厳しい冬を越さなければならないため、必死で吸血してきます。また、幼ダニ&若ダニは単独で行動せず、葉の裏で集団で潜んでいます。そのため、多数のダニに寄生されます。


9月もダニ予防を確実にしましょう

































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この記事のURL2015-09-11 17:37:35

2015715(水)

避暑シェルターやってます。


避暑シェルターやってます。

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暑い日が続いています。
熱射病予防に、当院の「避暑シェルター」をご利用ください。
クーラーでひんやり23℃のお部屋と、冷たいオヤツ付き!

なお、避暑シェルターは、ご出勤前でも受入れ可能なように、
診察時間の午前9時前でも受付可能です。
また、事前に電話(0155-34-3411)で空き状況をご確認下さい。


この記事のURL2015-07-15 10:17:49

2015627(土)

シーズン前に再確認:熱射病対策&注意点


シーズン前に再確認:熱射病対策&注意点

ひかるペットクリニックです。
夏至も過ぎ、本格的な熱さが襲って来る前に、熱射病についての再確認です。

場所:屋内、屋内関係なく発症します。条件(西日の影響など)によっては屋内の方が危険な場合もあります。

対策法その1:扇風機は、動物の体温調節には無効です。室温が23℃以下になる様にエアコンで調節するのがベストです。当院では、クーラーで充分冷却したお部屋での半日預かりも行っています。

対策法その2:人間用のアイスノンは絶対に使用しないで下さい。モノによっては、毒性のあるエチレングリコールを使っているものもあり、間違ってペットが口に入れたら、場合によっては命を奪う事もあります。ペット用のアイスノンがありますので、そちらを使用して下さい。

対策法その3:シー・ズー、パグなど、ハナペチャ短頭種は特に熱さに弱いです。充分注意してください。

発症したら:熱射病は、高体温による二次災害が体内で起こる事があります。
呼吸が速いために起こる体内の変化。脱水。血液の性状の変化も起こる場合もあります。熱射病が疑われる場合は、高体温による二次災害があるか?ないか?のチェックのために、かかりつけの動物病院を受診し、適切な治療を受けて下さい。


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おもちのために、ゴーヤ棚を作っています。うまく育つかな?
まあ、ゴーヤが採れても、あんな苦いものは先生は食べんけどね。


この記事のURL2015-06-27 17:04:12

2015424(金)

ダメ!複数ワクチンの同時接種!


ダメ!複数ワクチンの同時接種!

4月に入り、ワンコの皆さんは狂犬病ワクチンを打っている頃だと思います。
この時期、大変困った依頼を受ける事があります。

ご存知の通り、「狂犬病ワクチン」は法律で接種が義務づけられています。
 一方、8種に代表される「混合ワクチン」は、義務ではないのですが、色んな伝染病に感染しないために、当院では接種を推奨しています。
 で、なにかと忙しい春先にせっかく時間を割いて、あるいはワンコに動物病院に行くのがばれて、やっとの思い出でここまでワンコを引きずってきた。そんな苦労をしたせいなのか、次の言葉が飼い主さんから発せられます。

「先生、今日狂犬病やりに来たんだけど、ついでに8種混合も打ってや。」

これは危険な行為です。

ワクチンには有効成分の安定剤等が入っていますが、これらが重篤な副作用を起こす事が稀にあります。それを複数種同時接種することは、その副作用の可能性を倍増させます。
 また、ワクチンの取扱説明書にも次の文言があります。

「3. 相互作用:本剤には他の薬剤 (ワクチン) を加えて使用しないこと。本剤と他のワクチンとの同時投与は避けること。」

加えて農水省の副作用報告でも、同時接種を行った犬の死亡例もあります。

嫌がるワンコを病院に連れてくるのは大変ですが、副作用で重大な副作用を起こさない為にも、当院では同時接種は原則としてお断りしております。

左が狂犬病ワクチン、右が混合ワクチン。
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この記事のURL2015-04-24 17:36:11

201539(月)

ある難治性の皮膚病(ハナペチャ犬の場合?)


ある難治性の皮膚病(ハナペチャ犬の場合?)

皮膚病に悩まされているワンコ達は多いです。夏場など、高温多湿の気候だと、皮膚のトラブルが増えますが、これは環境による発症であり、皮膚は正常なため、一定期間の処置で回復します。草負けや外傷なども、例として挙げられます。

一方、慢性の皮膚病については、環境の変化もなく起こる場合があり、そんな時は皮膚の組織が正常でなく、色々な微細構造に病変(病気による変化)が起こり、発症に至ります。そんな皮膚病は原因も様々で、回復にも頭を悩ませる事になります。

では、本院での一症例です。皮膚にあちこち脱毛部位があり、それぞれ周辺部は赤くなってますが、中心部は色素沈着(少し黒くなる)しており、皮膚病が長期経過していることが読み取れました。

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このような場合、栄養素の脂肪酸が不足している場合があるので、脂肪酸を含む薬剤の投与をしてみました。一度壊れた皮膚が、ターン・オーバーで再建されるには、通常2ヶ月ほどかかります。

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途中、良かったり悪かったりを繰り返しましたが、飼い主さんの粘り勝ちです。
脂肪酸の投与により改善する例は、当院では、短頭種に数例みられます。


この記事のURL2015-03-09 16:59:02

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ひかるペットクリニック
新緑通りの動物病院です。
意志の疎通を図りやすい様に、アットホームな雰囲気づくりを大切にしてますが、アカデミックな方面でも頑張っております。

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