２月６日は息子の保育園最後の
「なかよし会」でした。
一般に言う「発表会」です。


「ぞうれっしゃがやってきた」
という話を知っていますか？

実話で毎年年長さんが読む絵本です。

あらすじは…

日中戦争が起きていた頃、サーカスの象たちは
安全な動物園（名古屋の東山動物園）にやってきました。
その象は４頭の人気者の象でした。
戦争が激しくなり、各地の動物園では動物達が
次々と殺されていきました。
そんな中で名古屋の東山動物園では、園長さんを先頭に
象たちを必死で守りぬいたのです。
そして戦争が終わった後、生き延びた２頭の象を
見たいという
子供たちの夢を乗せた特別仕立ての
「ぞうれっしゃ」が全国各地から
名古屋へと向かって走ったのです。

…という話です。


この話を年長クラスの子供達が
歌とセリフで劇を演じました。

歌もセリフもとっても長い！！

子供達がよく覚えたな
間違わずにできたなと感心しましたが

なんといっても演技に気迫を感じたんです。

練習中にも、ある場面で泣いてる子が
何人かいたらしいですが

戦争は人間だけでなく、動物達も殺される…。
動物を殺さなければならなかった人の気持ち…。

私も涙が溢れてきましたが
周りで泣いているお母さんがちらほら…。

子供の劇でこんなに感情移入してしまうなんて
思いませんでした。


実はこの劇に取り組んでいる期間に
同じ保育園で突然死で亡くなった子がいます。

朝、お母さんが起きたときには
息をしていなかったそうです。

園の子供達は大泣きしたそうです。

命は永遠ではない
理由もなく死んでしまうこともある

そんなこともあって子供達は
平和、命、希望というこの劇に
何かを感じたのではないでしょうか？

だから、その演技を見て
涙が出てしまったのか…。

本当はこの日９時から娘のバスケの新人戦があって
息子の出番が１０時過ぎまでないと聞いていたので
試合を見に行ってから戻るつもりでした。

でも、前日負けてしまったので無しになりました。


息子はまず、私の姿を探します。

私が微笑むと息子もニコニコ。

私が手を振ると張り切って歌う。

もし、私がいなかったら…。


当日はプログラムがスムーズに進み
予想がはずれて１０時前には出番が来ました。

ごめんね、たっく
もしかしたらお母さんたっくの立派な姿を
見逃すところだったよ。

普段、はずかしがりやのたっくが
あんなに張り切って堂々と演技してるのに…。

でもね、いつも仕事で見に行けない
お姉ちゃんの試合も見てあげたかったの。


どっちも大切なんだよ。


イサム妻でした。