こんにちは、カムナビです。


「骨盤矯正します」という謳い文句を見かけることは多いと思います。


このことでかどうかわかりませんが、「骨盤がゆがんでいる=悪」という図式ができあがっているように思います。姿勢に関してもそうですね。

「私の骨盤歪んでいますか」
と聞いてこられる方は多いです。


私は答えます
「歪んでいますよ」


ですが、こう付け加えます。
「それが問題に関係あるかどうかはわかりませんよ」

骨盤は、「歪む」の定義にもよるでしょうが、ほとんどの場合歪んでいます。問題はそれにアプローチするかどうかですし、それが問題を起こしている原因として大きいのかどうかにもよります。
「骨盤の歪みを治すこと」が目的になってしまうと、少し本末転倒のように思えます。ですが、実際には骨盤は重要なのでアプローチする場合が多いですが。


機械的な観点だけで骨盤の歪みを気にするのは、力学的な作用でしか身体を捉えていないということになります。勿論それは大事なことですが、オステパシーではそれだけではなく、循環や代謝のことにもかなり「具体的に」着目します。

つまり、骨盤内の臓器、膀胱とか生殖器とか直腸など、これらが正常な位置にあるのか、それをつないでいる靭帯や筋膜の張力は正常なのか、そしてそれらが生理的に正しい動きをしているのか(全ての組織は生理学的に固有の運動をします)、血管や神経はどうか、これらを統合的に考えます。

骨盤が歪んだから臓器に問題が出ているのか、臓器に問題があるから骨盤が歪んだのかを考える必要があります。そして、オステオパシーは骨盤に歪みが出ていても骨盤だけではなく、骨盤以外の全身も必ず診ます。そこから影響が及んでいることが多々あるからです。

特に、骨盤の一部の仙骨という骨と、頭の後ろ側の後頭骨は硬膜で密接に繋がっているので、非常に相互作用が強く起こっています。




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