201013(日)

娘の同級生。EP-3

妄想×18

二階も静かになり

もう二人とも寝たのであろう

寝付けない俺は 深夜のバラエティーをぼんやり観ていた

1時を回った頃だろうか

階段をおりてくる音がした

楓だった。

「どうしたの楓ちゃん? 眠れないの?」と、聞くと

「おじ様 ごめんなさい。おじ様に聞きたい事があって」

パジャマ姿の楓が 答えた。

俺は 胸元から目をそらし

「ん、なんだい?」

「おじ様、南洋銀行にお勤めですよね?」と、楓が

「あ、あぁ そうだけど。」

「私、来春から南洋銀行に入行するんです。」

「えっ、そうなんだ」少し驚いた

「じゃあ窓口勤務だ。」そう聞くと

「ハイ、お世話になりますので、宜しくお願いします。」と、答えた

「いや~ 知らなかったよ!じゃ、先月面接受けたんだ。」

「ハイ、先週通知が来て 母も喜んでました。」と、答えたので

「失礼だけど お父さんは?」

「父は 私が小2の時病気で・・・」 楓の顔が曇った

「あ、ごめんね 聞いてしまって・・」

自分の銀行に入行すると聞いて つい詮索してしまった。


亜由美と二人で居る時には 何処にでもいる高校生と、思っていたが

時折見せる寂しげな表情は そんな所からきているのか・・

「そうか、おめでとう。わからない事があったら何でも聞きに来なさい。」

そう言うと

「ハイ、ありがとうございます♪」明るい顔になった

「さぁ もう遅いから寝なさい。」

「ハイ♪おやすみなさい。」そう言って二階に上がった


床に着いてからも 中々眠れなかった  楓が俺の部下になる


(美人のお酌で美味しいでしょ)  (楓 大きい)

亜由美の言った言葉 頭の中で グルグルまわっていて

その度に (娘の同級生だぞ!)自分を戒めた

いつまでも眠れなかった


8時過ぎだった 起きて居間に行くと

エプロン姿の楓が 目玉焼きを作っていた。

「おはよう! アレ 亜由美は?」楓に聞くと

「お早うございます。亜由はまだ寝てます。」と答え

「今、コーヒー入れますね♪」と 微笑んだ

「しょうがないヤツだなぁ~」と、席に着くと

トーストと目玉焼きと入れたてのコーヒーに 心が和んだ


エプロン姿が初々しく つい 新婚時代の妻と錯覚した。

「おは よ~~。」亜由美が 目を擦りながら起きてきた

「わぁ~凄い 楓!! 美味しそう~♪」そう言って席に着いた

「いつまで寝てるんだ!全部楓ちゃんが作ってくれたぞ”!」

そう言うと、

ニヤッとした顔で

「何か、パパと楓、新婚さんみたい~~」亜由美が茶化すと

「ブッ!!」俺は飲んでるコーヒーを 吹き出した。

「パ~パ、汚~い」亜由美が叫んだ。

楓が すかさずタオルを持ってきた

本当に良く気が利く娘だ 亜由美とは大違いだ・・・


二人は、昼前に買い物に出かけ 俺は一人になった。

つづく、


今日のチョロQ。トヨタ・アルテッツア

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ネッツの販促品です。

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FRで17インチ標準が驚きでした。

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今や標準の ルーフアンテナも この頃がはしりでした。








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