出演・課長・（僕）
　　　ママ・（木村佳乃）
　　　取引先の社長・（矢部）

場所・西1条8丁目東仲通り　とあるスナックの外　

時間・10時50分

僕・「社長、今日は本当にありがとうございました。」

社長・「ＯＯ君、すっかりご馳走になって、グヒッ、」

社長・「ココのママ　中々の美人だねぇ～」

僕・「お気にめされましたか？」

社長・「うん、来週、契約に来る時も　連れて行ってくれよ～。」

僕・「ハイ、社長の為に　貸し切りにします。」

僕・「社長、タクシー着ました。」

僕・「今日用意させて頂いたホテルは社長の好きな源泉かけ流しのお風呂が自慢です。ゆっくり　お浸かり下さい。」

社長・「ああ、そうするよ。じゃ、来週。」

僕・「ありがとうございました～。」

タクシーに礼をして　師走の街に　僕は振り返った。

「助平社長」の接待もおわり　「まだ飲み足りないな、」と、僕の足は仲通りを北に向かって歩きだした。

ふと、目にとまった一軒の　居酒屋　すすけた看板に　「よしの」の文字。

「こんな場末にあったっけ？」　引き寄せられるように暖簾をくぐった。

ママ・「いらっしゃいませ。」　「お一人ですか？」

僕・「ハ、ハイ」

年の頃なら30前後だろうか、着物姿が、ママと言うには不釣合いな　綺麗な女だった。　他に客はいなかった。

ママ・「外、寒いでしょ～　よかったらカウンターへどうぞ。」

僕・「失礼、ママ？さんで　いいのかな？」

ママ・「はい、でも本当は　私の母の店なんです。」　「今は、体調崩して　休んでいるので　わたしが　代わりに、、」

僕・「道理で、、若くて綺麗なママで　ついていたなぁ～」

お愛想っぽく言ったが　本心だった。

ママ・「お客さんお上手。」　　　　「何に　なさいます？」

僕・「熱燗と　そ～だな、おでんを適当に、、」

僕・「お店の名前は　お母さんの名前？」

彼女の名前を知りたさに　そう聞いた。

ママ・「わたしの名前です。母がこの店始める時に付けたんです。」

ママ・「でも、わたしは漢字の　佳乃　て書くんです。」

ママ・「さぁどうぞ、お客さんコンニャク大丈夫？」

僕・「あ、あ～　好きだけど？」

ママ・「男の人は　コンニャク食べないと　ダメなんですって。」

ニッコリ笑ったママの笑顔が　もう俺の心を虜にしていた。

今夜は　なんだか　楽しくなりそうな　そんな予感がした、、、

今日のチョロＱ　ちびっこスカイラインＲ33　ＧＴ-Ｒです。
特徴的な丸テール。
サイドまでスカイライン！