2006年11月15日(水)
そんなに勇気があるなら
日記×703

去年のクリスマス、セーラと一緒にとったツリーの写真です。
今年もそろそろ飾ろうかと思っています。
ツリーなんて子供の頃以来でした。セーラが来たので、七夕もしました。
クリスマスもやろうと思いました。
思い出すのは、七夕の頃、スペースシャトルで野口さんが宇宙にいたことです。
シャトルの安全性が問題になり、前回のように大気圏突入時に爆発の危険がある、とても危険な旅だったように思います。
何度も延期の後、シャトルは無事飛び立ちましたが、懸念されていた耐熱タイルの剥れが見つかり、野口さんが補修する姿もテレビで中継されたように記憶しています。
僕は七夕に、「野口さんが無事に帰ってきますように」って書いたように思います。そして、8月7日、七夕を過ぎてもお飾りは下ろさず、野口さんが帰って来るまではと、玄関に飾ったままにしておきました。
大気圏突入のニュースが流れると、久しぶりに緊張しました。
帰還した野口さんは、これほどの危険に身をさらしながらも、インタビューには淡々とした表情で、そして爽やかな談話を送ってきました。
もしタイルが1枚剥れたら、仲間のシャトルがが空中で爆発した光景を思い浮かべる事があったなら、生還した思いは並々ならぬものがあったはずです。
妻と娘達が待つ地球に降り立った時の思いはどんなだっただろうと想像も出来ません。
でも、彼は静かに、落ち着いた、侍。僕はとても男らしい立派な人だと思いました。
本当に辛い、生死をかけたほどの仕事をやり遂げた人は、辛いとか、苦しいとか、言わないのだと改めて思いました。
最近自殺を予告する子供たちの問題が世の中を騒がせています。
死ぬのはすごく勇気がいるよ。自分で自分の命を絶つのは、痛みや苦しみを飛び越えて、自分にとどめを刺すんだから。
そこまでして訴えたかった事に、残された人は真摯に耳を傾けて、その死を悼み、心を汲み取ってあげましょうよ。
でも、
これから死のうなんて思っている人は、死んでまで伝えたい苦しみがあるのか、考えてみて欲しい。
あなたは、あなたの死に、涙していませんか?
自分がいとおしいなら、死の光景が物語りのように目の前に映るなら、もう一回頑張ってみよう。
僕は滅多に人から勇気や元気を「もらう」人間じゃありませんが、野口さんが命を賭けて宇宙を目指す限り、自分も頑張ってみようと思っているのです。
クリスマスツリーの光を見れば、ご馳走が並んでいなくても、きっと良い日を迎えられたと思えるはず。
子供の気分に帰って、クリスマスを迎えたいですね。

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