2006年11月17日(金)
進歩するも、全く必要なし(涙)
日記×703

せっかくの写真を落書きで汚したみたいに見えるかもしれません。
これは皆さんが時折見かけるミニクーパーのエンジンに使われているピストン部分です。
なぜ、こんな深夜にピストンなのかと言うと、アダルトな意味も、江頭2:50の「ドーン!」も関係なくって、
自分のHPにアップする記事の下書きをここでしちゃおうと思ったのです(笑)
①ピストン上部の黄色い部分には、「耐熱アルマイト処理」という事を行ないます。そうすると、ピストン上部が「ノッキング」を起こしても溶けにくくなるのです。アルマイトって、アルミサッシの色付けされた綺麗な物を想像してください。
②赤い部分は、ピストンのサイド部分とピストンピンと呼ばれる部分です。
ここにはWPCという、微粒子を吹きつけて表面を均一のディンプル状に処理します。
ゴルフボールの表面を想像していただければお分かりですね。くぼみで覆われているでしょ。
さらにそこへクロモリブテンという微粒子を吹き付けて接触摩擦を減らします。
一面をパチンコの玉で覆ったように想像下さい。
③はコンロッドと呼ばれるピストンの上下運動と、エンジンの回転運動を繋ぎ変換させる部分ですが、青い側面は、ザラザラの鋳物地肌から磨いて鏡面仕上げにしてあります。エンジンオイルの中を「漕ぐ」部分ですから、つるつるの方が抵抗が減ります。軽量化と4気等の部品重量を揃える目的もあります。
どうしてこんなことをするかというと、エンジンのピストンは、例えこんなミニのエンジンでも、レース用は毎秒20m以上の速さで動いています。
これは90年代前半のF1エンジンのそれと同等かそれ以上なのです。
ですから、古いエンジンにも新しい技術を取り入れなければ、性能の向上はありえないのです。
十勝はWRCの開催地ですから、モータースポーツにも知識や興味をお持ちの方が多いと思います。スバルや三菱のラリーカーにも同様な技術が採り入れられています。
どのような目的で、どこまで必要かと言われれば、???なのですが、
こんなことに興味を失った時点で、僕の職業は、終了となるのです。
あな恐ろしや。
ブログのネタは尽きるとも、貧乏するにはネタは尽きまじ。
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