2009415(水)

夏草や兵どもが夢の跡 

日記×703

夏草や兵どもが夢の跡 

確か中学生の国語の授業で習った松尾芭蕉の句です。

この句は平泉の藤原氏を詠んだものなのだけれど、

少し違った意味合いで使われる事が多いようです。


兵どもが夢の跡

何かを求めて、その場所その時にエネルギーを燃やした事ってありますよね。

僕はこの句を思う度に、選挙の終った跡を思わずにはいられません。


投票日に向けて全力で候補者がぶつかる姿は昔の戦(いくさ)みたいです。


理想があって、それぞれの夢があって、それを民に説いて大将は家来を集めます。そして陣取り合戦。


あれほどのエネルギーが皆を包んだ最後の総決起の瞬間も、投票結果が出て勝ち負けが決まると、蝋燭の火が消えるように負けた者は姿を消します。


私の住む町富山市も週末に市長選挙と市会議員選挙を迎えます。

とある市会議員のポスターに「挑戦する保守」と書かれていました。

他の候補者は「しがらみゼロ」と訴えています。町内会への支援も「しがらみ」だそうです。

他にも例を挙げればきりがありませんが、どの候補者のスローガンも

幼稚で聞くに堪えない内容ばかりです。


まず市政にそんなスローガン、おかしくない?

支援者も「それ、ちょっと、おかしくないですか?」ってアドバイスしないんでしょうか?


そんなことも解らない候補者と支援者で地方選挙が行なわれている実態に、失望を毎回感じています。


そして投票日を迎え、立派なスローガン?を挙げていた候補者も「夢」が絶たれる日が来ます。

そして誰からも忘れ去られて、夏草が生えるんでしょうか?



オリンピックの東京への招致活動もピークに達したようです。

NHKラジオの視聴者アンケートで、日本人が選ぶ候補地1位は意外にも?リオデジャネイロでした。東京は2位、シカゴは3位、そしてスペイン。


同じく寄せられた意見には「東京は福祉や教育、医療にもっと充実が求められるのにオリンピックにかける費用はない」といったものがありました。


十勝に比べれば行って帰るほどの差がある東京都の住民へのサービスにも不満がある、そういう事実を地方に暮らす我々はどう考えたらいいでしょう?


これじゃ中国の大都市圏と農村部みたいになってしまいます。



話は戻りますが、どんなに小さな町の選挙であっても、立候補した人は信託された1票をもっと真剣に考えて欲しいと、あなたは思いませんか?

たとえ当選の陽の目を浴びなくても、熱い訴えかけに「よし、応援するぞ」と心動かされた人がたくさんいるはずです。

ところが、力及ばず当選できなかったからといって、「そんなこと言った?」みたいに、立派な志はどこへ行ってしまったのでしょう?

熱い支援はどこへ向えと言うのでしょうか?

きっと次の選挙で熱い支援は「しらけた無関心」に変わってしまうかも。


たまにもどこかに一人くらい、立派な暴れん坊が出てこないのだろうか。

我々の気持をもっとはっきりと代弁してくれる候補者は出てこないのだろうか?

一度や二度の落選に負けない信念のある若い候補者を有権者は粘り強く育てる時期が地方には来たと思うのだが。

 






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maikyon
私は富山県在住で、知人が帯広に居り、とても親しみを持ってこれまで拝見させていただいておりました。富山の話なども織り交ぜながら、楽しく十勝とお付き合いさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
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