2010921(火)

小学校高学年女子


実を言うと、僕は小学校高学年女子が苦手だ。


先日、子供を集めてのイベントがあって、
僕はスタッフとして参加。


さんざんみんなで楽しんだあと、3人組の小学校高学年女子が僕の回りにやってきた。

女子の一人「あのね、むし虫さんってね・・・」
そこで3人が笑いだし、「アナタ言いなさいよ!」的なことでじゃれ合っている。

こわい・・・・・・


何か、僕が意識もしていない、欠点を言われるにちがいない・・・
しかも、強烈な一言で。
僕はこのシチュエーションがとても怖い。


ああ、ああぁぁぁぁぁぁ~!(思い出し頭抱え)
僕は、彼女達からの決定的な一言をもらうその瞬間に
あの小学校時代のさびしい気持ちを
とてもリアルに思い出していた。

僕は4年生だか、5年生。
学校の週一のクラブ(4~6年生が同じクラブ内にいる)ってのがあって、僕は回りの男子と騒いでいた。小学校6年生の女子には、きっとそれがおだっているように見えていたに違いない。

ツカツカ2人の6年生のお姉さまがやって来て、
「目・・・離れてる!」
ぴしゃりと言って、二人で笑い出した。

僕はそのときはじめて、自分の目が離れていることを知った。それより何より、その時の冷ややかな二人の小学校高学年女子の一言で、世界で一番さびしい気持ちになったのだ。

僕はその後、自分の右手の人差し指と親指で、両目の目頭の皮をくっつけるようにしてた。

それを見ていた小学校高学年女子が笑っている・・・


その記憶。


それから僕が高学年になってから、
同級生の女子から、思ってもみなかった身体的な欠点を指摘されるようになった。
もちろん、クラスメートだから、センパイとは違うから、
「うるせーこのブス!デブ!」で抵抗したさ。

でも、「目離れてる」
「お尻が扁平」
「顔色わるい」

などなど、具体的かつ冷静な小学校高学年女子の攻撃に、
ボロボロにダメージを受けながら、「デブ!ブス!」を連呼したところで、勝敗は明かだった。


今僕は40歳だ。
こんなオヤジだから、自分のすべての欠点は受け入れ、それがまた自分の個性だと自信を持てるようになり、そんな欠点を笑えるようにもなった。

だけど、

小学校高学年女子に囲まれ、
その決定的な一言が発せられるのを目の前にし、
イヤな思い出が瞬時に甦り、

危険を感じた。

僕はテキトーなことを言って、話をそらし、その一言を聴かないようにし、その場を立ち去った。

40にもなって・・・


あるがままのことを言われるのは受け入れなくてはならない。男だしね。こんど会ったら聴いてみよう。

「あのとき、何が言いたかったの?」って。


女は小学校高学年女子を過ぎれば、
そんなことを言わなくなるけど。


そんなとらうま。







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むし虫堂
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